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卵子凍結保存で人口が増加 [健康・医療お役立ち情報]




Japan's $1m fertility gambit to help women become mothers

With the country’s population in decline, one city plans to spend 90m yen to preserve women’s eggs for future use

the guardian 2016/07/15

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日本の人口が減少していく中、女性の卵子を将来の妊娠に備えて凍結保存するために9千万円の公的補助金を支出する市が現れた。

千葉県浦安市が少子化対策として順天堂大浦安病院と共同で進める卵子の凍結保存研究で、全国初の公費助成による卵子凍結が動きだしたことを英紙ガーディアン紙が取り上げています。 以下はその記事の内容ですが、全文訳ではありませんので、ご了承ください。


★「記事内容」

「菊地盤氏は生まれてくる赤ん坊の人数で今回のプログラムが成功したかどうかを判断することになるだろうが、それは必ずしも今年ではなく、来年でもない。10年後か20年後なのかもしれない。

菊地氏は日本では不妊治療の草分け的存在の医師である。今回の浦安市と共同で進める不妊治療プログラムでは将来の妊娠に備えて卵子を凍結する女性に対して公的費用が使われることになる。

浦安市は順天堂大学浦安病院で3年かけて共同研究を開始。補助金を交付して浦安市に住む25歳から34歳までで出産時の年齢が45歳までの女性に対して、卵子凍結費用の80%を助成するというもので、日本で、そしておそらくは世界でも初めてのケースとなるだろう。

採卵や凍結、保管にかかる費用は通常1人当たり50万〜60万円程度かかるが、市の補助を受ければ自己負担額は注射や投薬など10万円程度で済むことになる。東京の東にある千葉県浦安市は2018年の3月までの3年間で女性の凍結卵子を将来の妊娠に備えて保存するために9.000万円の補助金を交付する計画。

「女性が高齢になったとき妊娠出来るように卵子を保存しておくことが目的なのです。そして卵子凍結保存により高齢女性の妊娠率が向上することを期待しているのです。」と同病院先任准教授の菊地盤医師は話している。

女性が一生で生む子供の数は現在、1.4人で、国の人口が安定するのに必要な2.1人の水準には達しそうにもない。人口崩壊が起こると予言している専門家もいる。

2015年に実施された国勢調査の結果では、1億2千8百10万人の人口のうち1/4が65歳以上の高齢者で占められている。それに対して15歳以下の若者の人口は過去最低となっている。このままのペースでいくと、2,050年には日本の人口は8千600万人にまで減少することになり、全人口の4割が65歳以上の高齢者となるだろう。

人口の少子高齢化に伴ない、労働人口も減少し、2,030年までには現在よりも790万人(12.4%)も減少して5,561万人になり、減少していく労働人口に高齢人口が頼っている現状では医療や福祉サービスに危機的状況を引き起こすことになる恐れが出てきている。

浦安市やその他の市ではこれまでに出生率を上げようと様々な試みをしてきた。婚活イベントや出産する時間を確保するために残業の禁止や大家族のための買い物券の交付など。

「女性の晩婚化と出産年齢の高齢化が進んでいますが、これは日本にとって、非常に深刻な問題です。それで若い時に卵子を凍結して保存しておくことは大変いいことです。」と菊地医師は話している。

日本は世界的に見て不妊治療が進んでいる国である。毎年、約370,000万人もの女性が体外受精治療を受けていて、生児出生24件中1件の割合を占めている。日本は対外受精の成功率が高い国であると世界的に見られている。

しかし、40歳以上になると、不妊率は10%以下となる。さらに年収が730万円を超えると、不妊治療を受けるときの公的補助を受けられる権利を失ってしまうという政府の政策を専門家たちは非難している。

「今日では以前よりも多くの女性たちが働いており、仕事で忙しい若い時には子供を産むことが出来ないのです。そして高齢になり、高い収入が得られるようになると今度は政府の補助を受けることが出来なくなるのです。」と菊地医師は語る。

今回このプログラムに参加した15人のうちほとんどが働いていて、1/3は既婚者である。約2/3の人が自分やパートナーに妊娠中に合併症などを引き起こすことがある健康上の問題を抱えている。残りの人たちは、民間機関の卵子凍結計画に参加したことのある年配の女性の友達や仲間たちから勧められてこの計画に参加することにしたという。

凍結卵子による妊娠する成功率は35歳で17%, 45歳では1%以下にまでになると日本産婦人科学会は話している。

松崎秀樹浦安市長の話。

「出生率がこれだけ低くなっているときに私たちのこうした活動が求められているのです。一般的に言って妊娠と出産は個人的な問題ではありますが、出生率の低さがここまで来てしまっては、公共の金を使って卵子の凍結保存をすることは正しいことだと考えています。」

「松崎市長がこうした卵子凍結保存プログラムで人口危機を防ぐことが出来ると考えているのは考え方が甘いと言わざるを得ない。」と話しているのはカナダのダルハウジー大学の生命倫理学者エンジェル・ペトロパナゴス氏。

「本当に必要なことは、そうした技術的なアプローチ(卵子凍結保存)ではなくて、若い時に女性が安心して子供を産むことが出来るような社会的・構造的な変革が求められているのです。」と述べている。

浦安市のこうした試みは日本医学会でも賛否両論が起こっている。婦人科学界は年齢を問わずに卵子を凍結することに警告を出している。

昨年凍結した卵子を使って体外受精をした女性には高血圧などの症状が見られ、凍結した卵子を使って生まれてくる子供の健康に与える影響などについてはあまり知られていないと日本医学会は話している。

「妊娠・出産は適切な年齢の時に行われるべきものなのです。卵子の凍結という技術はこうしたところで行われるべきものではありません。」と婦人科学会は話している。

菊地医師は語る。

「女性に対する世間の見方が女性を差別しているという証拠であり、それが出生率の低下につながっているのです。卵子凍結保存は、年を取ってからの妊娠は耐えられないものになるというメッセージを働いている女性に伝えているのです。」

この成功の基準について、菊地医師は次のように話している。「20人中6人から10人が妊娠したら、大成功だと言えます。もちろん、凍結卵子を使わなくても妊娠する女性もいます。

日本のマスコミはこの卵子凍結方法が人口減少を解消出来る万能薬になりうるのではないかと少しオーバーに宣伝してきたが、今回のこのプログラムが新たなベビーブーム到来のきっかけになるだろうという見通しについては菊地医師は否定的だ。

「我々が行っている卵子凍結が人口減少の解消にそうしたインパクトを与えるにはもう遅すぎるのです。日本の出生率が上昇するとは思っていません。上昇するには長い年月か゛かかることでしょう。妊娠する適切な年齢と妊娠するのが難しくなる年齢などについてもっと少年、少女たちに教育していく必要があります。現在のところ、性感染による病気や避妊のことしか教えていません。」

出生率の向上については否定的な見方をしている菊地医師ではあるが、浦安市が進めているこのプログラムは出生に対する人の考え方を変えてしまう大変化をもたらすだろうと信じている。

「妊娠する・しないは個人の権利なのです。それならば、国に妊娠する助けを求めてきたら、国はそういう人たちを手助けが出来るような体制を取っておく必要があります。今回のプログラムでで女性が女性の特質と子供を産める健康体などについてもっと前向きに考えていくきっかけになると考えています。」


★女性の卵子を冷凍保存して必要な時にまた体内に戻すという医学的手法ですが、そういう医学的技術を用いなくても、適切な年齢を迎えたときに、出産が出来る環境が必要なのでは。

現実にはそうした環境が整っていないために、こうした医学的なアプローチに頼らざるを得ない状況になっているようです。

人口の減少を食い止める効果的な方法は他にはないのでしょうか。

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疲れを軽く見てはいけないーこれは病気なのだ [健康・医療お役立ち情報]

Doctors urged to take chronic fatigue syndrome more seriously
(CNN 2015/05/15)


慢性疲労は病気なのだ


★慢性疲労で悩んでいる人たちは意外と多いのでは

単なる疲労だから、休息すれば疲れは取れると軽く見ている人が多いが、実はこれは病気なのだから、医者たちは疲労を軽く見ないで、ちゃんとした診断をするべきだという報告がでている。

CBS Newsが伝えています。

「記事内容」

休息を取っても疲れが抜けない極度の疲労ー慢性疲労症候群(chronic fatigue syndrome)ーに罹っているアメリカ人は2500万人以上にも上る。

十分な睡眠が取れず、記憶力や集中力の低下、頭痛、そして関節の痛みなどに見舞われる。

ところが、たいていの医者はこうした症状をあまり深刻に受け止めてはいない。

アメリカの医学研究所(Institue of Medicine)が発表した報告書ではこうした従来の医者の対応を変えていきたいとしている。

この記事の中に登場してくるクリスチーンさんは慢性疲労症候群からくる疲れや身体の痛みに悩まされていたが、医者にちゃんとした診察をしてもらうのは簡単ではなかったという。

見てもらった医者はほとんどが検査ではどこも異常が見られません、大丈夫ですと言うという。

慢性疲労症候群は単なる疲労ではなくて、肉体的に異常の認められる深刻な病気だとする医学研究所の報告書に医者たちはもっと関心をもってもらいたいと患者たちは期待している。

慢性疲労症候群は普通中年期におこり、男性よりも女性の方がかかりやすい。

医学研究所では一般の人や医者たちに慢性疲労症候群が病気なのだというとをもっと深刻に受け止めてもらいたいとしている、そして慢性疲労症候群(chronic fatigue syndrome)という名前を全身性疲労不耐性病(Systemic Exertion Intolerance Disease)と変えることを提案している。

クリスチーンさんは現在、ハリ治療、正しい食事、無理をしない、適度に休息を取るなどして病状が改善してきているという。今回の医学研究所の報告内容は私たちのような疲労で苦しんでいる人たちにもっと良い治療法があるのだという希望を与えてくれると話している。


★いつになっても疲労が抜けきらない慢性疲労は病気だととらえて、ちゃんとした医学的な治療を施すべきだという今回のレポートに医学界はどう対応していくのかが注目されます。









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ストレスと心臓病 [健康・医療お役立ち情報]

Exercise is not enough to protect heart against stress
(CBS News 2015/03/05)


ストレスをうまくコントロール出来ない若者たち


★ストレスをうまく処理することが出来ない10代は、将来、心臓病にかかる危険性が高くなることがあり、運動をしてもストレスの解消にはならないということが最近の調査結果でわかったというニュースをアメリカのメディアCBS Newsが取り上げていますので紹介します。


「ストレスを適切に処理する能力がないと心臓病にかかる危険性が高くなる。」と話しているのはスウェーデンのオレブロ大学で疫学の教授をしているスコット・モンゴメリー博士。

「はっきりとわかったことは、身体的な運動をしても、ストレス処理能力の乏しい10代が後年になって心臓病にかかる危険性をなくすことは出来ないことだ。」と博士は話している。

「運動することは大切ですが、ストレス対応という観点から運動やフィットネスのことを考えることが必要です。」

「心臓病を抱えている人は運動のみならず、ストレスを減らしていくという戦略も考えていかなければなりません。」

今回行われた研究調査によると、調査を受けた10代でストレス処理能力の乏しい人は心臓病にかかる危険性は54%, 心臓病で死亡する危険性は110%増えたことがわかった。

ストレス処理能力不足は生まれつきのものではない。

動物を使った実験では非常に初期の段階でストレスに出会うとストレス処理能力に影響を与えるという。

「非常に初期の段階で多くのストレスに出会うと、後年になってストレスを処理する能力が不足してくる。」とモンゴメリー博士は話している。

「ストレス処理能力の乏しい人はほんの些細なことにもストレスを感じてしまうのです。」

「人はストレスの非常に多い出来事に出会うと心臓病にかかることが他の研究結果でもわかっている。そしてストレス処理能力の低い人に何か深刻な出来事が起きてしまうと、その人の心臓に有害な結果を引き起こしてしまうことになるのです。」

今回の調査結果は3月4日にHeartという雑誌にオンラインで掲載されたもの。


★現代社会ではほとんどの人がストレスを抱えて生活しているものと思われますが、心臓病で亡くなる危険性を減らすためにもストレスに振り回されないように十分に気を付けて生活していく必要がありそうです。



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デジタル中毒の現代人 [健康・医療お役立ち情報]

What too many hours of screen time can do to your eyes
(CBS News 2015/01/07)


CBS Newsが現代人の多くが陥っていると言われているデジタル中毒についての記事を取り上げています。

パソコン、タブレット、スマートフォンなどは私たちの生活に欠かせないものとなってきた世の中ですが、それに伴い思いがけない弊害も出てきました。

パソコン、タブレット、スマートフォンを利用するときには必ず画面を見ながら操作しますが、こうしたデジタル機器のディスプレイを長時間、しかも習慣的に見ていると目の健康被害に陥るということです。

以下はCBS Newsが報道した記事の内容です。


アメリカ人の大半はパソコン、タブレット、スマートフォンなどのスクリーンを見ないで1日を過ごすことなんで想像も出来ない。

確かに、こうしたデジタル機器は私たちの生活の生産性と質を向上させてきたといえるが、同時に深刻で増大する健康問題も引き起こしている。

ある光学機器メーカーの調査によると、アメリカ人の95%が毎日2時間以上デジタル機器を使っているという。

そして成人の3人に1人が9時間以上デジタル機器を利用している。

こうしたデジタル機器を毎日使う習慣のせいで何百万人ものアメリカ人がデジタル眼精疲労に陥っている。

この調査では61%ものアメリカ人が目の渇き、いらいら、かすれ目などの目の健康上の問題を経験していることもわかっている。

ラスベガスで行われたエレクトリック・ショーでのレポートによると、アメリカ人は平均して毎日100回携帯電話の画面を見るという。

携帯電話を使って電話をかけることが目にどれだけのダメージを与えているのかほとんどの人はわからないし気にもしていない。

デジタル中毒(Digital addiction, or"nomophobia")は背中の痛みなどのような身体的健康問題にも発展する。

子供の4人に1人は毎日3時間以上もデジタル機器を使っているが、使い過ぎによる子供の健康に与える弊害について心配している親は30%にしか過ぎない。

デジタル眼精疲労は画面に近づきすぎて座ることから生じ、その結果目が炎症を起こすことになる。

スクリーンの前に座っている時間が問題なのではなくて、画面に表示される文字の大きさ、座る姿勢、パソコンの設置状態、スクリーンから発生する青色の量などが問題なのである。

すでに持病としてかかえている緑内障や白内障などの人はこうしたデジタル機器を利用することによってさらに目が悪化する。

★スクリーンの見過ぎから目の疲れなどを引き起こすデジタル眼精疲労にかからないようにするにはどうしたらよいのか。


パソコンの場合はモニターの設置位置を目の位置から腕の長さぐらいに離して設置したり、モニター上部と目の高さが同じになるようにモニターを設置するなどの工夫が必要である。

青色をブロックする特殊なコーティングをした反射防止レンズのついたメガネの使用を勧めている眼科医もいる。

毎日スクリーンの前に座る時間を減らすのが理想的ではあるが、これはあまり現実的な解決策にはならない。

デジタル中毒にならないための「20,20,20」のルール


デジタル機器の利用から来る眼精疲労を軽減するには20,20,20のルールを使うと効果的だ。

それは20分ごとに1回20秒休憩して20フィート(約6メートル)離れたところを見ること。


★現代社会ではデジタル機器の利用は我々には避けて通れないものとなっていますが、便利な反面その副作用もあるようです。

長時間の利用は避けて時々は休息して遠くを見るようにして目の疲れを減らすようにしましょう。















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果物は百薬の長 [健康・医療お役立ち情報]

Eating Fruit Cuts Heart Disease Risk By 40%
(Time 2014/09/04)

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★果物を毎日1個半食べると心臓病リスクを大幅に下げることが出来る


★果物を毎日食べると心臓病になる危険性を40%も軽減できるという医療関連のニュースをタイムが取り上げていますので紹介します。


451,680人もの対象者を7年以上にわたり調査した結果、 果物を毎日食べる人は全く食べない人に比べて、心臓病にかかる危険性が25~40%も低くなることが最近の調査でわかった。

そして果物をたくさん食べる人は全く食べない人に比べて、血圧も低くなることもわかった。

果物を食べると心臓病予防に効果があるという調査結果は今回が初めてではない。

以前には11万人の男女を14年間にわたり調査したところ、果物と野菜を毎日食べると循環器疾患の病気にかかる危険性が低くなることがわかっている。オレンジ、レモン、グレープフルーツなどのかんきつ系の果物がそうした疾患の予防に特に効果があることがわかった。

スナック菓子を食べたくなったら、まずはリンゴを握ることです。





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運動を全くしない人が急増している国ーアメリカ [健康・医療お役立ち情報]




1 in 4 Americans Admit Doing No Exercise At All
(Time 2014/07/16)


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肥満の人がソファーに座り、リモコンを操作しているーこれでは健康に良くない


4人に1人は全く運動をしていない

★運動を全くしない国民が増えてきているというニュースをCBSが伝えています。

「疾病対策予防センター(Centers for Disease Control and Prevention )」はアメリカ成人の4人に1人は全く運動をしていないという調査報告を最近発表した。

運動をしない人口の多い州のワーストテンは以下の通り

ミシシッピー州i: 36%
テネシー州: 35.1%
ウエストバージニア州: 35.1%
ルイジアナ州: 33.8%
アラバマ州: 32.6%
オクラホマ州: 31.2%
アーカンソー州: 30.9%
ケンタッキー州: 29.3%
インディアナ: 29.2%
ミズーリ州: 28.4%


こうした運動をしない国民が増えてきている現状に対して「疾病対策予防センター」は次のような対策を取ることを提案している。

(1) Creating or enhancing access to safe places for physical activity 「安心して運動が出来る場所を容易に利用できるようにすること」

(2) Enhancing physical education and physical activity in schools and child care settings 「学校教育や子育ての中で体育や運動の重要性についての意識を高めること」

(3) Supporting street-scale and community-scale design policy. 「地域単位での(運動に対する)取り組みの支持」


上記では運動をしない人口の多い州を発表しているが、それとは対照的に27の州では歩行者や自転車利用者が通りを安全に往来出来るようにしようとの取り組みが行われているとも発表している。


★運動をしない国民が増えてきていることに対してアメリカ政府は本腰を入れて対策を取ろうとしている姿勢がうかがえます。

人が余暇に運動をする、しないは個人の好みの問題だというレベルを超えて、健康問題のみならず、国家の医療政策問題にも発展する重要な問題となってきていることがうかがえます。


★こちらの関連ブログもどうぞ
座りっぱなしの状態は健康に良くない 
肥満の原因は運動不足、それとも食べ過ぎ?


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座りっぱなしの状態は健康に良くない [健康・医療お役立ち情報]




Two hours of sitting cancels out 20 minutes of exercise, study finds
(CBS News 2014/07/08)


★座りっぱなしの姿勢を取り続けるのは健康に良くない

★CBS Newsが伝える医療関係のニュースです

★日常生活の中で座りっぱなしの姿勢を取り続けると健康に良くないことはよく知られていることだが、実際に座りっぱなしの姿勢がどの程度健康に悪いのかを図る物差しはあるのだろうか。

その答えが最近発表された研究調査で明らかになった。

「2時間ずっと座りっぱなしの姿勢を取ると、20分かけて行った運動の成果を帳消しにしてしまう。」

7月8日、Mayo Clinic Proceedingsがオンラインで発表した調査結果によると座りっぱなしの姿勢を続けると、運動をしていようが、していまいが、人の健康レベルに影響を与えるという。

研究チームの1人であるジャレット・ベリー博士の話。

「座りっぱなしの姿勢を取ると、健康レベルの低下を招く恐れがあり、座りっぱなしの姿勢を取ることを避けることが普段運動をしている、していないにかかわらず、健康を増進するためにはぜひとも必要な戦略となってくるのです。」

しかし、仕事上どうしても長時間座りっぱなしの姿勢を取らざるを得ない人はどうすればいいのか。

ジャクリーン医師の話。

「どんな動きでもいいのです。どんな動きでも健康増進につながるのです。デスクワークで机から離れることが出来ない場合、体の位置をよく動かしたり、椅子から立ち上がり、体を延ばすなどのストレッチを行ったり、電話で話をするときはゆっくり歩いてみたり、そわそわと落ち着かない動作をするのもよいでしょう。」

さらには次のようにことも勧めている。

●昼食時や日中、少し歩いてみたりする
●万歩計を使い毎日の歩く距離をチェックする
●エレベーターを使わないで階段を使う
●勤務中にウォーキング・ミーティングを行う
●出来れば普通の机・椅子をフィットネス・ボールや踏み車のついたものに取り換える


★仕事柄椅子に座りっぱなしの姿勢を取らざるを得ない人はこの記事に書かれていることを参考にしてみてはいかがでしょうか。






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肥満の原因は運動不足、それとも食べ過ぎ? [健康・医療お役立ち情報]




What's more to blame for obesity: Lack of exercise or eating too much?
(CBS News 2014/07/08)


肥満の原因は運動不足、それとも食べ過ぎ?


肥満と運動不足についての最近の調査結果についてCBS Newsが伝えています。


★運動不足とカロリーの取りすぎ(食べ過ぎ)が余分な体重が増える要因であることは間違いない。

最近の調査結果によると、運動不足がアメリカ国内で肥満がまん延する一番大きな要因だとしている。

40歳以下の女性は特に日常生活で座ることの多い生活を送っている傾向がある。

7月7日に出版されたAmerican Journal of Medicineの記事によると、この20年間で余暇に運動をしなかった女性が、1994年の19%から2010年にはその数が52%にまで増加しているという。

男性について見ると、1994年には11%だったが、2010年には44%にまで増えている。

体脂肪率も男女とも毎年0.37%増えており、特に18歳から39歳までの女性の体脂肪率が急激に上昇の傾向にあるという。

「今回の調査結果では日常生活でカロリーの取りすぎの食事を続けていることがアメリカで肥満体の人が増えている主な原因だというこれまでの考え方を支持していません。」と話しているのは今回の研究者の一人でスタンフォード医科大学の Uri Ladabaum医師。

疾病対策予防センター(Centers for Disease Control and Prevention) によると、成人アメリカ人の3人に1人は肥満だという。

研究チームは体脂肪率が平均値の人でも死亡する危険性があると言われている腹部肥満についても調査した。

腹部肥満は女性では胴回りが88cm以上、男性では胴回りが102cm以上であると専門家は見ている。

運動する時間か取れない理由とは


American Journal of Medicine編集長のPamela Powers Hannleyさんは次のように話している。

「社会経済的見地からの調査も行いましたが、特に若いシングルマザーたちが経済危機のあおりを受けて家計のやりくりに四苦八苦しているようです。」

「若い女性たちの間で余暇の時間に何も運動をしない女性が増えてきているのは特に驚くには当たりません。」

「家計を支えようと時間とエネルギーを費やして必死で生活している場合には、運動する時間は持てないのは不思議なことではありません。」

そして最後に次のように述べています。

「私たちは肥満問題に取り組む行動をおこすべきです。運動の出来る安全な場所を地域社会が提供できるようにしたり、十分な量の健康食を確保したり、アメリカ国民が自分たちの健康を管理することが出来るようにすべきです。私たちは一致協力して総合的な取り組みををして、肥満をコントロールしていく必要があります。」

「語句」
eke out a living = 辛うじて生計を立てる
waist circumference = 胴回り、胴囲  
abdominal obesity = 腹部肥満
mortality risk = 死亡リスク

★成人の3人に1人が肥満だというアメリカですが、肥満人口の増加を食い止めることが国を挙げての緊急の課題となっているようです。


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高齢出産で長生き出来る [健康・医療お役立ち情報]




Older Mothers Tend To Live Longer, Study Finds
(Time 2014/06/26)


高齢出産の女性は長生きする



★高齢出産は一般的に母子ともに健康上危険であると言われていますが、それに逆行するような説が最近発表されました。


33歳を過ぎてからでも子供を産むことが出来る女性は30歳前に出産を終えてしまう女性よりも長生きする傾向が強いということをボストン医科大学の研究チームが最近発表しました。

研究チームのトマス・パールズボストン医科大学教授の話。

「だからといって長生きすめためには高齢になるまで出産するのを待つ必要があると言っているのではありません。

最終出産年齢がどれだけ長生きできるかの目安になる可能性があるのです。

高齢になってからでも子供を産むことが出来るということは、女性の生殖系が老化していくのを遅らせているということと大いに関係があるということなのです。そして女性の身体のその他の器官の老化も遅らせているということなのです。」

今回の発表では、出産年齢と長生きとの因果関係は証明されてはいないが、33歳を過ぎてから出産する女性は29歳までに出産を終えてしまう女性よりも95歳まで長生きできる率が2倍にもなるという。

女性が高齢になってからでも出産出来るように遺伝子が変化すれば長生きにつながる可能性があると研究者たちは話している。

そしてこうした遺伝子を女性が持つようになれば、長きにわたり子供を産むことが出来て、こうした遺伝子を次の世代に伝えていく機会も増えていく考えられる。

ニューイングランドのCentenerian Studyは以前これと似た次のような研究を発表している。

40歳を過ぎてから出産する女性は若い時期に出産を終えてしまった女性に比べて、100歳まで長生きできる率は4倍にもなると。

今後もさらなる調査が必要だとパールズ教授は話しているが、今回の研究結果は遺伝的影響と生殖適応度を調査することの重要性を示しているとも話している。

こうした遺伝的影響と生殖適応度を調べることによって、ある特定の年齢層にかかわる病気に人が感染しやすくなることを改善する良い影響を与えることができる可能性があるとしている。

★日本の社会はこの前の都議会での女性議員に対するセクハラヤジ問題が起きたことでもわかるように、女性が安心して子供を産み育てることが出来る環境とは言えないようです。

高齢出産の方が長生きすることが出来るというのは果たして女性にとっては朗報となるのでしょうか。










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生涯学習で認知症をブロックする [健康・医療お役立ち情報]




Lifetime of learning may help prevent dementia
(CBS News 2014/06/24)

学ぶのに遅すぎることはない


生涯にわたり学習を続けて脳に知的刺激を与えるようにすれば、高齢になってから認知症にかかる危険率を低下させることが出来るという最近の調査データが発表された。

それほど高度な教育を受けていない人や頭脳労働などの知的な仕事に携わってこなかった人たちでも精神面(頭脳)を刺激するような生活を送るようにすれば、高齢になってからの認知症を予防することが出来るというもの。

例えば、読書をしたり、音楽を楽しんだり、ゲームをしたりして頭脳を使うようにすれば、中年を迎えるようになっても認知症を予防することが出来る。

認知機能障害を防止するには、教育や職業などが重要だと言われているが、今回の調査によると中高年になってからでも頭脳に刺激を与えるようなことをすれば認知機能障害を予防することが出来るとしている。


工芸品を作るなどの芸術的活動に取り組んだり、グループ活動に参加したり、パソコンを操作することなども脳の働きによいとされている。

アメリカの高齢者は2000年には3500万人だったが、2030年にはその倍になることが予想されていて、高齢者の脳の機能を正常にすることが公衆衛生上急務となっている。

(大学レベルの)高等教育を受けていなくても、頭脳労働などに従事していなくても、脳に活発に刺激を与えるような訓練をすることによって、中高年になっても認知症を予防することが出来るという今回の調査結果は私たちに勇気を与えてくれそうです。

この記事の最後には次のように書かれています。

it's never too late to exercise your brain, and that is good news."

「脳を鍛えるのに遅すぎることはない。これはよい知らせだ。」









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