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東日本大震災から1年 [東日本大震災]

東日本大震災から1年が経過したが、震災から1年後の日本の様子をアメリカCBS Newsが26枚の写真で伝えていますのでご覧ください。

Japan marks disaster's 1st anniversary

★最初の1枚を紹介します。それ以外の写真は上のタイトルをクリックしてご覧下さい。

Japan_141070897_540x386.jpg

Two-year-old Kakeru Ishikawa prays with his aunt Nobuko Arakawa March 10, 2012, at the gravesite of five of his relatives all killed when their home was swept away by the tsunami, in Rikuzentakata, Japan.

「陸前高田市で親戚5人が津波に流された亡くなった人の墓の前でおばと一緒に手を合わせる2歳の男の子」

The 9.0 magnitude earthquake struck offshore on March 11, 2011 at 2:46 p.m. local time, triggering a tsunami wave of up to ten meters in height, which engulfed large parts of north-eastern Japan and damaged the Fukushima nuclear plant, causing the worst nuclear crisis in decades. The number of dead and missing numbered more than 25,000 people.

「2011年3月11日の午後2時46分、マグニチュード9.0の地震が沖合で発生、高さ10メートルにも及ぶ津波が発生、東北地方を飲み込んでいった。そして福島原子力発電所に損傷を与え、この数十年で最悪の原発事故を引き起こした。死者及び行方不明者の数は25000人以上に上る。」

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仮設住宅の今 [東日本大震災]

More than half a year after the earthquake and tsunami, indecisive government spending slows Japan's rebuilding efforts

「東日本大震災発生から半年以上が経過しているのというのに、日本の復興計画は政府の優柔不断な政策により、なかなか思うようには進んではいない。」

被災地仙台の仮設住宅に住んでいる被災者マツユキアキノさんが将来についての心境をTimeのインタビューの中で語っています。

Fear and Frustration as Reconstruction Lags in Japan


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Time誌ー東日本大震災写真・ビデオ特集 [東日本大震災]

米誌タイムが写真やビデオなどで東日本大震災のことを詳しく特集していますので紹介しておきます。

「写真」

The Calamity of Japan's 9.0-Magnitude Quake

「マグニチュード9.0の大地震災害を受けた日本」ー161枚

Life in Japan's Evacuation Centers

「避難所の様子」-15枚

Images Released of the Tsunami Striking Fukushima

「津波の被害を受けた福島第一原発の様子」ー53枚

「ビデオ」

"After the Tsunami, Braving the Radiation to Visit Home."

「津波発生後、放射能汚染の危険にもかかわらず、自宅に戻る人々」ー3:41

a video of Japan's nuclear crisis explained in four minutes

「原発の危機」ー4:00





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世界一正直な国民ーNO.2 [東日本大震災]

日本人は世界一正直な国民だーNO.2

未曽有の大災害に見舞われたにもかかわらず、被災地のがれきの中から見つかっ金庫、財布などの貴重品がちゃんと警察に遺失物として届けられるという現象、海外からは驚きの目で見られているようです。

日本人は子供のころから、お金を拾ったら警察に届けるようにと親からしつけられてきた公徳心の現れなのでしょうか、それとも・・・

「英文記事2」

Total of $78 Million Was Returned to Owners in Wake of Japan Catastrophe

"The fact that these safes were washed away, meant the homes were washed away too," he said. "We had to first determine if the owners were alive, then find where they had evacuated to."

Saiki says Miyagi police fanned out across the region, searching for names of residents posted at evacuation centers, digging through missing person reports at town halls, sorting through change of address forms at the post office, to see if the owner had moved away. When they couldn't find the documents, police called listed cell phone numbers, met with mayors or village leaders to see if they recognized the names.

The number of safes continued to increase as the clearing of tsunami debris led to more discoveries. Police stations struggling to find space for them housed the valuables in parking garages and meeting rooms.

Saiki says 20 percent of the 2,450 safes found in Miyagi turned out to be empty. But, the remaining 250 boxes contained much more than cash. Some included bars of gold, antiques, even crafted boxes containing a child's umbilical cord, a common memento of child birth. Police had to delicately comb through the keepsakes, since many of the items were damaged, after being soaked in seawater and mud for days or weeks.

The stashing of cash in safes isn't a unique problem in Japan, where many people prefer to keep their money at home, but Saiki says the number of boxes is especially high in the coastal region where fishermen make up a large part of the population. Fisheries companies prefer cash transactions, and keep employee salaries in safes, he said.

The number of lost items recovered has declined with every month, but Saiki says his department continues to receive a handful of safes a week.
(ABC 2011/08/17)

「日本語訳2」

「金庫が流されたということは、家も流されたということですから、まずは持ち主が生存しているかどうか、そしてどこに避難しているかなどを確かめなければなりませんでした。」とも語っている。

宮城県警は捜索の手を地域一帯に広げ、避難所に泊まっている住民の名前を調べたり、市役所で行方不明者の情報を調べ、そして郵便局で住所変更をして引っ越していないかどうかを確かめたりもした。持ち主がわかるような書類が見つからない場合は、リストに載っている携帯電話番号に電話をかけたり、市長や村長などに会って名前の確認をしたりもした。

津波によるがれきの撤去作業が進むにつれて、発見される金庫の数も増えてきていて、警察署では保管場所の確保に苦労していて、駐車場や会議室などに保管している。

宮城県で見つかった2450個の金庫のうち、20パーセントの金庫は中身が空っぽだったと斉木さんは話している。残りの中で、250の金庫には現金以上のものが入っていた。金塊、骨董品、子供の誕生を記念して子供のへその緒を入れた民芸品などが見つかっている。警察ではこうした形見をくまなく調べる必要があった。こうした形見のほとんどは何週間も海水や泥につかっていて壊れているため。

現金を金庫にしまうことは日本では特に珍しいことではない。日本では自分の家にお金を保管しておくのを好む人が多いのである。しかし、人口のほとんどが漁業を営んている人たちである沿岸部では金庫の数が特に多いと斉木さんは話している。漁業関係の会社では現金での取引が好まれ、従業員たちは現金を金庫にしまっておくのだと斉木さんは語る。

発見される遺失物の数は毎月減ってはきているが、斉木さんの管轄部署では今でも毎週、少しではあるが金庫の遺失物届けがあるという。」


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世界一正直な国民ーNO.1 [東日本大震災]

日本人は世界一正直な国民だーNO.1

東日本大震災からの復興・復旧作業が懸命に続けられている東北地方。がれきの撤去作業がはかどるにつれて、現金の入った金庫が数多く見つかり、警察に遺失物として届けられているという。

お金を拾ったら、警察に届けるという日本人の正直さ、アメリカ人にはあまり理解できないようです。

この日本人の正直さをアメリカのABCが報道しています。

見つけた金庫や現金を警察に届けるのも日本人特有の正直さですが、それを預かる警察も持ち主を探そうと懸命の努力をしているとABCはこの記事で伝えています。

こうした日本人特有の正直さは世界ではどのように見られているのでしょうか。

「英文記事1」

Honest Japanese Return $78 Million in Cash Found in Quake Rubble

The earthquake and tsunami that walloped Japan left much of its coastline ravaged, but left one thing intact: the Japanese reputation for honesty.

In the five months since the disaster struck, people have turned in thousands of wallets found in the debris, containing $48 million in cash.

More than 5,700 safes that washed ashore along Japan's tsunami-ravaged coast have also been hauled to police centers by volunteers and search and rescue crews. Inside those safes officials found $30 million in cash. One safe alone, contained the equivalent of $1 million.

The National Police Agency says nearly all the valuables found in the three hardest hit prefectures, have been returned to their owners.

"In most cases, the keyholes on these safes were filled with mud," said Koetsu Saiki with the Miyagi Prefectural Police. "We had to start by cutting apart the metal doors with grinders and other tools."

Determining who the safes belonged to, proved to be the easy part. Saiki says most kept bankbooks or land rights documents inside the boxes, containing their names and address. Tracking the owners down, was much more challenging.

「日本語訳1」

「日本を襲った地震と津波で東日本沿岸部一帯の大部分は壊滅的被害を受けたが、無傷で残ったものが一つあった。それは日本人は正直であるという高い評価である。

大震災発生から5か月の間に、がれきの中から見つかった何千という財布が警察に届けられたが、現金で総額4800万ドルにものぼる。

津波の被害を受けた沿岸部で流された5700個以上もの金庫がボランティアや捜索隊の人たちによって警察に届けられた。金庫内から見つかった現金は総額300万ドルにも上り、中には100万ドル入った金庫も見つかっている。

警察庁によると、大震災の被害が最もひどかった3県で見つかった貴重品のほとんどは持ち主に返されたとのこと。

「ほとんどの金庫には鍵穴には泥がたまっていて、金属扉をグラインダーやその他の道具を使ってカットすることから始める必要があった」と宮城県県警の斉木コーエツさんは話している。

金庫の持ち主が誰なのかはすぐわかった。金庫の中には預金通帳や登記簿などが入っていて、それに名前や住所が載っていたからだ。ところがその持ち主にたどり着くまでが一苦労だった。」

NO.2へ続く


英文全文記事はこちら


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玄侑宗久さん、放射能汚染された日本の自然を憂う [東日本大震災]

玄侑宗久さんは福島県三春町にある臨済宗福聚寺の住職ですが、芥川賞を受賞した作家でもあります。
この玄侑宗久さんがロイター通信のインタビューに応じた記事があります。

sokyu genyu.jpg

記事の内容は大体次の通りです。英文記事はこのページの下に載せました。

「自然は人間の魂を清めると信じられている日本、神聖な山や海が原発事故での放射能で汚染されてしまった今、日本人は自然とどう向き合っていけばいいのだろうか。

政府の東日本大震災「復興構想会議」の委員も務めている玄侑宗久さんは、地震・津波の被害と原発事故の放射能汚染の問題とは切り離して考えるべきだと主張しています。それには日本人の国民性に深く根差した自然崇拝の気持ちがあるからだというのです。

自然は人の魂を清めてくれると昔から信じられてきた日本では、自然を神だと思い、神社を建てて、農作物の五穀豊穣や漁に出かける人の海難事故防止を祈ってきた。正月には海に行き、泳ぐのも心を海で清めるためである。

日本人はこの自然の力ー時には猛威を振るい、人間の手には負えなくなることもあるーを神と崇め、自然に対して畏敬の念を払いながら生活をしてきたのである。

このように自然豊かな山や海が日本人の心を清めてくれたのだが、3月11日以来この自然を崇拝するという信仰心が変わってしまったのだ。

福島第一原発の放射能汚染事故で、神聖なる自然が放射能で汚染されてしまい、自然はもはや人々の心を清めてくれることはできなくなってしまったのである。

自然崇拝をもとにした日本人の信仰心は原発事故を境にして崩れ去ろうとしている。

「政府は原発基地周辺の汚染土壌をきれいにする計画をすぐに立てる必要がある」と玄侑宗久さんは語る。

玄侑宗久さんは今年のお盆に大規模な集会を計画している。

今回の原発事故で、人々はこれまでの物質中心の生活を見直し、自然を敬う生活に戻り、消費電力を少なくするようになってきたとも述べている。

「自然のサイクルを無視するような物をどうして作るのか、冬に夏の野菜をどうして食べなければならないのか。省エネを考えるのなら、1年中菊の花を使う葬式にこだわる必要はないのでは」と問いかけている。

「日本人は伝統的にふすまを使い、それにより明かりと風を身近に感じてきたのである。」

自然は時には脅威となるが、自然の恵みを享受したいと願う気持ちから、仏教や神道を信仰するのであって、自然から全く切り離されていると思ったら、そうした信仰心はなくなるのではないか。」

日本民族はこれまで自然を敬い、自然を神の対象として信仰してきた。 それが今回の大震災で自然が大きく破壊され、土地や海が放射能で汚染されてしまった。農業や漁業を生業としてしてきた人たちにとって、放射能で汚染されてしまった土地や海からはもう自然の恵みを期待できなくなるのではないかとの思いから、自然崇拝への気持ちが崩れていくのではないかと語る玄侑宗久さん。僧侶としての独自の立場から、大災害の復興・復旧の考えをどんどん政府に提言してもらいたいものです。

◆玄侑宗久さんの代表作品を少し紹介します。

中陰の花 (文春文庫)

中陰の花 (文春文庫)

  • 作者: 玄侑 宗久
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2005/01
  • メディア: 文庫


◆玄侑宗久さんはこの「中陰の花」で芥川賞を受賞しました。

まわりみち極楽論―人生の不安にこたえる (朝日文庫)

まわりみち極楽論―人生の不安にこたえる (朝日文庫)

  • 作者: 玄侑 宗久
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 2006/11
  • メディア: 文庫



多生の縁―玄侑宗久対談集 (文春文庫)

多生の縁―玄侑宗久対談集 (文春文庫)

  • 作者: 玄侑 宗久
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2007/01/10
  • メディア: 文庫




英文記事 (Reuters)


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震災後の日本の将来は不確実 [東日本大震災]

震災後の日本はどうなる

ニューヨーク・タイムズに「不確実な将来に直面する日本」 というタイトルでスライドショーが掲載されました。
10枚の写真と簡単な解説で震災後の日本が歩む今後の日本の行く末を示しています。

スライドショーはこちら
Japan Looks to an Uncertain Future
「日本、不確実な将来に目を向ける」

The natural and nuclear disasters unleashed on March 11 have exposed the fragility of Japan’s postwar economic order. Rebuilding will require a national rethinking, many experts say, if this country is to achieve an economic rebirth.

「3月11日に発生した自然災害と原発事故は日本の戦後の経済秩序のもろさを露呈させてしまった。もしこの国が経済の再生を果たすのであれば、日本再建には国家的な見直しが必要になると多くの専門家たちが述べている」


「解説文の和訳」
01
In the bustling Shibuya district of Tokyo, signs and buildings have gone dark to save power after the March 11 tsunami knocked out some of Japan's nuclear plants. The resultant power shortages pointed up an energy supply vulnerable to devastating breakdown.

「東京のにぎやかな渋谷地区では、ネオンサインや建物の照明は3月11日の津波が日本の原発を破壊してから節電のため暗くなった。原発事故による電力不足はエネルギー供給が壊滅的な故障に弱いことを露呈してしまった」

02
Vending machines and a billboard in Shibuya cut their lights.

「渋谷の自動販売機や看板は照明をカット」

03
Collapsed houses in the playground of a school in Miyagi Prefecture. Japan usually celebrates "Golden Week" from April 29 to May 8. This year, tourism has decreased.

「宮城県の学校のグラウンドにある倒壊した家。日本人はたいてい4月29日から5月8日までのゴールデン・ウイークを楽しむが、今年は観光客が減少」

04
Executives from Tokyo Electric Power bow in apology to villagers at an evacuation center in Fukushima prefecture. The villagers lived within the 30-kilometer zone of the leaking Fukushima Daiichi nuclear plant, and had to flee their homes.

「東京電力の幹部が福島県の避難所で村の住民たちに頭を下げて謝罪。この住民たちは放射能漏れを起こしている福島第一原発の30キロ圏内に住んでいたが、家を離れざるを得なかった」

05
Employees walk past Toyotas awaiting shipment at the company's Miyagi plant. Toyota has told its American dealers that assembly disruptions could thin the supply of vehicles into the third quarter. Despite vows to be loyal to local suppliers, Japan’s big manufacturers may have no choice but to move more production offshore or rely more on outsourcing.

「トヨタ宮城工場で出荷待ちのトヨタ車の前を通り過ぎる従業員。車両組み立て中止により車両の供給は第3四半期レベルまで下げることになるとトヨタはアメリカのディーラーに伝えた。国内の部品供給業者に部品納入の忠誠を誓っているが、トヨタは生産ラインの拠点の大部分を海外に移すか外部委託に頼らざるを得なくなるだろう」

※6~10の解説文の和訳は時間の都合で省略しました。

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管直人首相 浜岡原発すべて停止を要請 [東日本大震災]

管直人首相 浜岡原発すべて停止を要請

福島第一原発事故の政府対応がいろいろと批判されている中、菅総理が突如として中部電力に対して静岡県にある浜岡原発の全面停止を要請したニュースをニューヨーク・タイムズが取り上げています。

Japan Asks Another Nuclear Plant to Shut Down Its Reactors

「日本語訳」
日本の総理大臣は金曜日、中部日本にある浜岡原子力発電所に対して、地震や津波への対策が十分出来るまで停止するよう要請した。原子力安全活動家たちはこれまでに、断層線内に含まれる海岸線沿いに作られた老朽化した原子炉は停止すべきだと警告をしてきた。

浜岡原発は東京の西南120キロ、福島第一原発より40マイルも近いところにある。福島原発は3月11日の東日本大震災のマグニチュード9.0の地震と津波の発生後、放射性物質を噴出している。

原子力安全活動家の話によると、浜岡原発の問題点には津波対策が不十分なことが挙げられているが、原発側は津波対策には砂丘に頼っていると話している。

浜岡原発を停止するという管首相の決定は、政策変更発表前には合意を取り付けるとするこれまでの日本のリーダーのやり方から比べると、極めて迅速になされた。

しかし管総理は福島第一原発事故の対応で、原発事故発生の初期段階で政府対応が遅れたことで事態が悪化してしまったことなどで激しい批判を浴びている。

金曜日の決定の説明では、「浜岡原発で重大な事故が発生した場合に、日本社会全体に及ぼす甚大な影響を考慮した結果」と語った。

政府専門家は、30年以内にマグニチュード8.0程度の地震が発生する可能性は90パーセント近いと予測している。それほど激しくない地震が最近日本では少なくとも原発1基を破損させている。

2009年中部電力の浜岡原子力発電所は2基の老朽化した原子炉を廃炉にしたが、改良して地震の危機に耐えられるようにするにはコストがかかりすぎると判断したためである。これらの原子炉は福島第一原発とほぼ同じ1970年代に建設された。

浜岡原発側は1980年代に建設された残りの3基は大地震に十分耐えられる安全な原子炉だと主張している。しかし福島第一原発の事故によって、現在日本で稼働中の50基ほどの原子炉が地震や津波から受ける危機に対して高い懸念が出てきたのである。

菅総理は中部電力に対して運転再開の許可が下りるまで、地震・津波対策を強化するよう要請した。これに対し中部電力側は、十分な防潮堤の建設には2年ほどかかるとしている。

「何よりも私は国民の安全と安心を考えている」と菅総理は述べている。

電力不足の対応については、日本国民に一層の節電協力をお願いするとしている。

東日本の会社や工場では、電力を今年の夏は15パーセント削減するという政府の要請に応じて、これまでに照明を暗くしたり、就業時間を変更したりしてきている。現在稼働している浜岡原発3基の発電容量は合わせて約3500メガワットで、日本の原子力総発電容量の約7パーセントにあたる。

「地元住民や日本全体が更なる節電に向けて努力をすることによって、電力不足は乗り越えられると確信している」と菅総理は述べている。

浜岡原発の残りの3基のうち1基は定期点検ですでに停止中である。中部電力は菅総理の要請内容を迅速に検討するとの声明を発表した。

グリンピースを含む環境保護団体は菅総理の決定を歓迎し、政府に対して地震の影響を受けやすい国内のすべての原子炉の停止を要請した。

「グリンピースは、菅総理が日本で一番危険である浜岡原発を停止するよう要請したことを歓迎する」とグリンピースジャパン事務局長の佐藤潤一さんは語る。

「政府は既存の原発を停止、廃炉、そして新規の原子炉はすべて中止にしていかなければなりません。その時になって初めて日本国民は日本政府が国民の安全を第一に考えているのだと感じることが出来るのだ」とも述べている。

しかし神戸大学の名誉教授で地震学者の石橋克彦氏は、日本の原子炉のより厳しい耐震基準を設けるべきだと主張してきたが、浜岡原発を停止するだけでは不十分だと指摘している。原子炉は冷却中、使用済み核燃料棒があるので地震や津波に耐えられないのだと指摘している。原子炉を保護するために緊急な対策を講じる必要があると指摘している。

地震が国内の原子炉に与える危機を政府が認識するのが遅すぎたとも指摘している。2006年石橋氏は自分が関わっていた政府委員会に原子炉のもっと厳しい地震のガイドラインを採用するように要請した。石橋氏は自分の意見が取り入れられなかったとして後に辞任している。

「もし日本がもっと早くに原発危機に直面していたなら、福島原発の事故は防ぐことが出来た」と石橋氏は語る。

福島第一原発では、3月11日の津波ですべての電源が切断され、肝心の冷却装置が停止して以来、破損した原子炉と燃料棒プールを収束させるために懸命の作業をしているところである。全原子炉のうち3機は結果的には過熱してしまい水素爆発を引き起こしてしまった。福島第一原発は東京電力ーEPCOとして知られているーが運営している。

東京電力はすべての原子炉を;冷温停止の安定した状態にするには少なくとも6カ月はかかると話している。

東京電力が運営しているもう一つの原子炉である日本海に面したところにある柏崎刈羽原発は、2007年マグニチュード6.6りの地震により損害を受けた。原発の1基で火災が発生したが、すぐに消し止められ、東京電力側は放射性物質が広範囲にわたって放出されることはなかったと話している。

原発は約2年間修理と点検のため停止した。それ以後、7基の内4基が運転を再開している。


参考記事
グリーンピース声明―日本政府の決定を歓迎

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松本剛明外務大臣米紙に寄稿、日本の安全を世界にアピール [東日本大震災]

松本剛明外務大臣が、管直人首相に続いて米紙ニューヨーク・タイムズの論説のページに記事を載せました。

内容は、今日本が国際的な風評被害?にあっているのをふまえて、日本はこの通り安全な国ですから安心して日本に来てくださいというものです。マスコミ報道のオーバーな情報に惑わされることのないように気を付けてくださいとも述べております。

大震災発生後、自国に帰ってしまった在日外国人や日本への観光客などが激減している折、日本に客を呼び込もうという意図なのでしょうが、効果のほどはいかほどでしょうか。

日本国籍を取得して日本に永住することを決めたドナルド・キーンさんのことまで載せて、客の呼び込みに必死の様子がうかがえます。

この外務大臣の記事を読んで、日本に来る外国の方が増えてくれればいいのですが。

拙訳ですが参考までにこの英文記事を訳してみましたので参考にしてください。

英文記事はこちら
Japan Is Open for Business
「日本ただ今営業中」

「日本語訳」
大地震と津波災害の後、サルコジフランス大統領、クリントン米国務長官など、数多くの外国政府高官が日本に対して強い友好の絆を表明してくれました。
オーストラリアのジュリア・ギラード首相は被災地の避難所を訪れた時、「日本人は不屈の精神を持ち、勇気ある国民です」と語りました。

東日本大震災は第2次世界大戦後日本が直面した中で最悪の自然災害であります。しかし、日本は以前と同じ状態に復興しようとしているのではなく、日本国民の強さを総動員して将来を見据えた革新的な復興―高度な先進技術を持ち、安全で安心して暮らせるような社会の創設―を目指しているのです。

私たちは皆様方にお約束いたします。「日本は世界中から提供していただいた支援と強い絆を活用して、より活力に満ちた国へと再生していきます」

日本は現在、ビジネスと旅行を受け入れる体制になっており、今後もそれは変わりません。国際民間航空機関、国際海事機関や国際保健機構などの国際機関が客観的な評価を出しており、過度な旅行規制策は不要であると述べています。

この新聞の読者の皆様方にはマスコミの大げさな報道に踊らされることなく、こうした国際機関の情報を信頼していただき、観光、留学、ビジネス、そしてその他の所用でも安心して日本に来て下さるようお願いいたします。

福島第一原子力発電所の事故に関しては、東京電力が作業工程表を発表しました。緊急時対応段階から安定的な冷温停止状態の段階に移行できることを望んでおります。

日本政府も定期的に調査をし、作業進捗状況を監視し、工程表が確実にそして安全に実行していけるように必要な安全対策を講じていきます。

政府は大気、水、そして食料などの放射能汚染状況を絶えず監視を続けております。放射線汚染物質は事故が起きた最初の数日間でそのほとんどが放出され、大気の汚染レベルはそれ以降徐々に下がってきております。

例えば、東京では放射能汚染レベルは人体の健康に影響を与えるようなレベルに達したことは一度もありません。そのレベルも確実に減少しており、原発事故前に測定したレベルとなりました。

食品に関しましては、国際放射線防護委員会の勧告に従って標準値よりも高い放射能を含む食品の国内流通を停止する対策を講じてきております。

当然のことですが、そうした食料は輸出はされません。法定基準値を超えるような放射能は今のところ、限られた地域でのごく一部の限られた農作物と海産物からしか検出されておりません。必要な場合には、被災地で取れた食料品ではないということを明示した証明書を発行いたします。

工業製品は立ち入り立ち入り禁止区域外の工場で、厳格な品質管のもとで生産されております。そのため、こうした製品が放射性物質の影響を受けるということはあり得ません。安全性は保障されています。港や空港の放射能レベルのデータは定期的に発表されます。さらに、輸出向けコンテナや船舶の放射能対策ガイドラインが国土交通省から発行されました。測定結果証明書の発行が4月28日横浜港で始まりました。

日本中ががれきの山でおおわれていると思われているのなら、それは全くの間違いであります。日本のほとんどは震災の被害を受けてはいませんし、通りは活気を取り戻してきております。被災した東北地方の主要な高速道路は地震発生後2週間足らずで復旧しております。そして東京と東北地方を結ぶ新幹線は4月29日に全面復旧しました。

被災した多くの会社や工場は危機に取り組む革新的な手法のおかげで、驚異的なスピードで復旧してきております。国内と国際間の供給チェーンは再びつながりました。日本の生産力の強さが以前と変わらずに大々的にに示されております。

ここで、震災後、日本の国籍を取得する意思を表明したコロンビア大学名誉教授のドナルド・キーンさんについて述べさせてください。「日本は今回、大変な被害を受けましたが、きっと立ち直ってさらに素晴らしい国になるでしょう」と述べています。

日本の復興に向けて支援をして下さることをお考えであれば、一番効果的な方法は、日本を訪問して以前と変わらずに我々の優れた製品を買っていただくことです
皆様方が日本との交流にもっと携わって下さることを願っております。

管直人首相の寄稿文はこちら
Japan's Road to Recovery and Rebirth「日本の復興と再生への道」


英文記事


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天皇皇后両陛下、東北地方の被災地を訪問 [東日本大震災]

Emperor, empress visit disaster-hit Miyagi area
Emperor Akihito and Empress Michiko paid their first visit to northeastern Japan on Wednesday since the March 11 mega earthquake and tsunami devastated the Tohoku region. The couple arrived at a Self-Defense Forces base in Higashimatsushima in Miyagi Prefecture from Tokyo’s Haneda airport aboard an SDF airplane.

The emperor and empress plan to visit shelters in Sendai and Minamisanriku and view tsunami-ravaged coastline areas from the air before returning to the capital later Wednesday, according to the Imperial Household Agency.

The imperial couple will also visit Iwate Prefecture on Monday and Fukushima Prefecture on May 11, two other areas in northeastern Japan hit hard by the twin disasters, the agency said.
(Kyodo News)

「日本語訳」
「天皇皇后両陛下は水曜日、3月11日の巨大地震と津波によって東北地方が壊滅的被害を受けて以来初めて、東北地方の被災地を訪れた。両陛下は自衛隊機で羽田空港を出発、宮城県東松島市の航空自衛隊基地に到着。

両陛下は仙台と南三陸町の避難所の訪問と、自衛隊機で上空から津波の被害を受けた沿岸部地域を視察する予定だと宮内庁は伝えている。

また両陛下は月曜日には岩手県を、そして5月11日には福島県を訪れる予定だが、この東北地方の両県も大地震と津波によって大きな被害を受けた地域である。

※東日本大震災発生後、精力的に被災地や避難所を訪れ、被災者を励まされてこられた天皇皇后両陛下ですが、訪問を受けた被災者たちは両陛下の励ましの言葉に随分と勇気づけられたようです。
第二次大戦後は、昭和天皇が日本全国を回って日本国民を励まされましたが、天皇皇后両陛下の今回の被災地への訪問はそれ以来ではないでしょうか。


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