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原発事故の危機管理が問題 [原発・原発事故]

原発事故対応、民主党の危機管理は大丈夫か

福島第一原発事故の対応で、避難住民の気持ちをを逆なでするような民主党幹部からの信じられないような発言が飛び出した。

一枚岩になっていないことが証明された管民主党政権、こんなことで果たして原発危機の対応がちゃんと出来るのか国民から不安に思われても致し方がない。

避難住民の気持ちがわからない政治家があまりにも多いのではないだろうか。

「英文記事」

DPJ heavyweight prods Kan to sack adviser over controversial remark
TOKYO —

A senior lawmaker of the ruling Democratic Party of Japan urged Prime Minister Naoto Kan on Friday to fire one of his aides over a controversial remark attributed to the prime minister regarding radioactive contamination in an area near a crippled nuclear power plant in Fukushima Prefecture.

Kozo Watanabe, the DPJ’s supreme adviser, told reporters that he had urged the prime minister to dismiss Kenichi Matsumoto, a renowned writer serving as a special adviser to the cabinet. ‘‘That kind of aide should just be sacked. The residents of Fukushima Prefecture are really angry,’’ Watanabe said.

Chief Cabinet Secretary Yukio Edano, the top government spokesman, said in a news conference, ‘‘We are aware that (someone) has made a serious point. We need to study and deal with the matter appropriately.’‘

Matsumoto, who assumed his post in October, sparked the controversy during a conversation with reporters Wednesday after his meeting with Kan, quoting the premier as having said people evacuated from homes near the plant would be unable to return to their hometowns ‘‘for 10 or 20 years.’‘

Matsumoto later said he had misquoted Kan, while the prime minister told reporters, ‘‘I did not say that.’‘

Evacuation orders were issued to residents living near the Fukushima Daiichi nuclear plant after it was crippled following the devastating March 11 earthquake and tsunami.

Watanabe, a House of Representatives member from a constituency in Fukushima, said the premier had told him the remark was ‘‘a bunch of baloney.’‘

Watanabe had accompanied Fukushima officials of the National Federation of Agricultural Cooperative Associations, or JA Zen-Noh, to their meeting with the premier.

© 2011 Kyodo News. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.

「日本語訳」

「民主党の長老議員が金曜日、管総理に福島第一原発周辺地域の放射能汚染について、首相が言ったとされる問題発言について、側近をくびにするようにと伝えた。

渡部恒三民主党最高顧問は有名な評論家でもある松本健一内閣官房参与をくびにするように管総理に伝えたと記者団に語った。
「そんな側近はくびにすればいい。福島県住民は本当に怒っている。」とも述べた。

枝野幸夫官房長官は、「重い指摘があることを踏まえ、適切な対応を検討しなければいけない」と記者会見で語った。

松本氏は昨年の10月に今のポストに就いたが、水曜日管総理との会合の後、記者団との話し合いの中で、福島第一原発周辺は10年、20年住めないと管総理が言ったと伝え、論議を呼んでしまった。

松本氏はその後自分の発言だと訂正し、管総理も発言を否定した。

3月11日に起きた壊滅的な地震と津波によって破損された福島第一原子力発電所周辺の住民に対して、避難命令が出された。

渡部氏は福島県選挙区選出の衆議院議員だが、あの発言は「うそっぱち」だと首相から説明を受けたと述べた。

渡部氏は福島県のJA関係者の首相に対する要請に同行していた。」


福島原発報道、海外メディアの批判的な報道 [原発・原発事故]

福島原発報道、海外メディアの批判的な報道

政府が福島原発事故の危機レベルを5からみ7に引き上げてから、久しぶりに公の前に姿を現した東京電力の清水社長、そして久しぶり記者会見が行われた。

日本の新聞各紙の報道によると、海外メディアはこの清水社長の記者会見の内容を゜かなり批判的に報道したとのことです。その中でロイターの記事を特に取り上げていましたので、その記事を読んでみました。

読んでみたのですが、それほど 批判的に記事だとは思えませんでした。
私には事実に基づいて書いた記事としか思えませんでしたが、批判的に書いていると思われてている個所をチェックしてみました。

The beleaguered president of operator Tokyo Electric Power Co (TEPCO) said the situation at the nuclear plant, wrecked by a 15-meter tsunami on March 11, had stabilized.

But TEPCO president Masataka Shimizu said the firm was still preparing a blueprint to end the crisis, now rated on a par with the world's worst nuclear accident, the 1986 Chernobyl disaster

「強い批判にさらされている東京電力社長は、3月11日の15メートルにも及ぶ津波によって破壊された原発の状況は安定していると伝えた。
しかし清水正孝東電社長は原発収束への青写真はまだ準備中であるとも伝えた。現在、東電原発危機は1986年のチェルノブイリ原発事故と同じレベルとなっている。」

※原発の状況は安定していると言いながら、事態解決への具体策が未だ示されていないことを述べているようである。しかも危機レベルが最高の7になったというのに。
beleaguedは「窮地に立つ、追いつめられた」という意味ですが、今の東電の状況を表しているのかもしれません。

"As instructed by Prime Minister Kan we are working out the specific details of how to handle the situation so they can be disclosed as soon as possible," a relaxed-looking Shimizu told a news conference in Tokyo.

Shimizu has been largely absent from the recovery operation, spending time in hospital and only visiting the area Monday. He refused to comment on public calls for his resignation, and again apologized to the Japanese people for the crisis.

"We are making the utmost effort to bring the reactors at Fukushima Daiichi to a cold shutdown and halt the spread of radiation," he said.

「「首相からの指示もあり、今後の具体的な対応策を詰めている段階た゛。1日でも早くお示しできるように詰めている」と東京で行われた記者会見でリラックスした表情で語った。

清水社長は復旧作業中はおおむね不在で、病院で療養していて、原発の地元を訪れたのは月曜日になってからだった。世間からの辞任要求へのコメントを避け、危機について日本国民の改めて謝罪した。

「原子炉の冷却停止、放射性物質の封じ込めに向け、全力を挙げている。」と述べた。」

※この辺のところではやはり、原発収束への対応策が後手後手に回っていると印象付けているようだ。
a relaxed-looking Shimizu 「リラックスした表情の清水社長」と書いたのは、東電に対しての皮肉が込められているのかよくわかりませんが、beleaguered presidentとは対照的な表現になっています。

その他、原発事故の深刻度を日本がレベル7に引き上げたのはおかしいとロシアの原子炉保安主任のSergei Kiriyenko氏の コメントを載せています。

今回の福島原発事故で露出した放射線量がチェルノブイリの時の10分の1だということですが、今後その量が増えることはないのでしょうか、その変化が気になるところです。

それから日本の経済見通しについて、与謝野経済産業相のコメントも載せています。
"The biggest risk, or uncertain factors for the economy, are when power supplies will recover, whether the nuclear situation will keep from worsening"
「日本経済にとって最大の危機、あるには不安定要素は電力の供給がいつ回復するか、原発状況の悪化を阻止出来るかどうかである。」

この記事を全体的に見ると、福島原発の事故が起こってから1か月以上も経つのに、東電も日本政府も具体的な事態収拾策を示していないと日本の危機管理に対して批判的な立場を取っているようです。


英文記事はこちら


原発危機レベル7 [原発・原発事故]

福島原発危機レベル最悪の7に、海外から大きな反響

政府は福島原発事故の危険度を今までのレベル5からレベル7に引き上げたが、このニュースは海外主要メディアでは大きく報じています。日本の報道に比べて圧倒的な量の報道ぶりです。

日本のマスコミの報道はほとんど政府が発表したものを伝えているだけのものが多く、報道内容も似たような内容が多く見られます。それに対して海外メディアの報道は、独自に調べて記事にしたものがあり、大変参考になります。

日本の報道だけではなく、日本国外の報道もチェックする必要がありそうです。

今回の原発危機危険度を最高の7に引き上げた海外のニュースソースを以下にまとめてみました。

Reuters
Japan raises nuclear crisis to same level as Chernobyl
CNN
Japan nuclear disaster tops scale
MSNBC
Japan nuclear crisis on same level as Chernobyl
CBS
Japan's Chernobyl: Nuke crisis level raised
ABC
Japan Nuclear Crisis: Officials Raise Severity Level to Equal Chernobyl
The New York Times
Japan Nuclear Disaster Put on Par With Chernobyl

福島第一原発ーQ&A 質問集 [原発・原発事故]

福島第一原発ーQ&A 質問集

日本政府が福島原発の危険度を示す評価尺度をこれまでのレベル5から最悪のレベル7に引き上げました。

海外の各メディアは一斉にこのニュースを大々的に報じていますが、その中で一般の人からの予想される質問に対して答えるという問答集のような記事があったので紹介します。

拙訳ですが参考にしてください。
英文記事はこのページの下の方にあります。

「日本語訳」1. 福島第一原発の状況は悪化したのか?
「いいえ。福島第一原発での多量の放射能漏れは、3月11日の大地震が引き金となった津波が原子炉の冷却装置を停止させてから起きたものだ。過熱した原子炉の温度を下げるため、今現在、作業員達が取り組んでいるところだが、まだ安全な状態にはなっていない。先週、放射線汚染水が海中に漏れ出すという事態が発生したが、その量は減少していると日本政府は発表している。」

2. もし悪化していないのなら、日本政府はどうして原発危機の評価尺度を引き上げたのか?
「今回の評価尺度の決定は、原発危機が起きてからの放射能漏れの新しい尺度に基づいたもの。発表された新しいデータでは、これまでに放出された放射性物質の量が、国際原子力機関(IAEA)が設けた1から7までの基準でレベル7の基準を上回ったことがわかった。これまでレベル7にあたる唯一の原発事故は1986年のチェリノブイリ原子力発電所の炉心溶解である。」

3. それで日本の原発危機はチェルノブイリと同じぐらいなのか?
「それはまだわからない。チェルノブイリは変化の激しい危機だった。通常の炉心停止が出来なくなり、原子炉が過熱し、爆発、燃焼してしまった。10日間で原子炉内の高濃度の放射性物質が大気中に飛び散り、ヘリコプターで砂、粘土、鉛、その他の物質などを原子炉に投下してようやく冷却することができた。それに対して福島原子力発電所の危機は、1か月以上ににもわたってゆっくりとした流れの中で起こっている。爆発は福島原発の3つの原発で起こり、そのうちの1機から放射能が漏れている可能性がある。しかし、あとの2機の原子炉は構造が異なっている。チェリノブイリの原子炉と違って、福島発電所の原子炉は厚さが15センチもある鋼鉄製の圧力容器を持っていて、原子炉の損傷を封じ込める役割を果たしている。」

4. ではどうしてチェリノブイリと同じ深刻度なのか?
「国際原子力機関(IAEA)では、レベル7を大量の放射性物質が大気中に放出され、長期間にわたって人体に害を及ぼし、環境を破壊するようなレベルと定義している。その基準は放射能単位で何万テラベクレルというヨウ素131という放射性元素が原子炉事故で放出された場合と定めている。福島とチェリノブイリの両原発事故での放射能流出量は、その基準を超えてしまっているが、福島原発での流出量は今のところ、チェリノブイリの時の10分の1程度である。福島原発での放射性物質の流出量がチェリノブイリを超える可能性は低いと考えられるが、福島原発での冷却機能が回復するまではその危険性がまだ残っている。」

5. 人の健康に及ぼす危険性は?
「被ばくはたいていは自然環境の中で起こる。低レベルでは人体に健康被害を及ぼすことはない。高レベルの場合、がんを誘発することがある。体の露出を出来るだけ少なくすることが大切だ。というのは、放射性元素は重量が大きく、発生源のより近いところーつまり、原子力発電所ーに集中する傾向があるからである。日本政府は原発付近の住民を避難させて、避難地域より遠くにいる人に対しては自宅退避を勧めている。」

6. 原発の近くの住民だけが危険にさらされているのか?
「風が海の方ではなく、原発の西北方面に吹いており、放射性元素を内陸部方面に運んでいる。政府は、汚染が確認された地域からの野菜や牛乳などの出荷を禁止した。月曜日政府はさらに、避難地域外の5つの自治体の住民に対しても避難指示を出し、長期間にわたる放射能感染を避けるよう呼びかけている。」

7. 日本国外の人々への影響は?
「天候のパターンはすでに放射能を福島から南韓国や中国方面に運んでいる。空中を浮遊する放射性元素はすでにアメリカにまで到達している。しかしすべての場合において、観測された放射線量は危険なものではないと日本政府は伝えている。」

8. チェリノブイリ原発の事故では人が死亡したのか。
「事故の処理にあたった31人の作業員が高濃度の放射能に被ばくして亡くなった。そして約500万人の人が放射能に被ばくした。事故発生時は18歳以下の若者たちの間に甲状腺がんにかかる高い比率が見つかった。国際原子力機関(IAEA)の調査では、4000人もの人が最終的にはがんで亡くなるだろうと言われているが、国連の調査は、その倍の人々ががんで亡くなると予測している。さらには別の団体では死者はその何倍にものぼるだろうと見ている。」

9. チェルノブイリの時と同じようなことが福島原子炉でも起こるのか?
「福島原発では、21人の作業員が100ミリシーベルトに相当する量の放射能に汚染された。そのうちの2人が原子炉建物内で高濃度の汚染水につかりやけどをして治療を受けている。しかしこれまでのところ、放射能汚染による死者は出ていない。がんは発生するまでに数年から数十年もかかると言われている。」

10. これまでどのような放射性物質が見つかったのか?
「測定はおもにヨウ素とセシュウムの2つに絞って行われた。ヨウ素-131から出る放射能はすぐに消え、8日毎に半分ずつ減り、80日後にはほとんど消えてなくなってしまう。ヨウ素を吸い込んだり、飲み込んだりした場合、甲状腺に蓄積されてがんを併発してしまう。セシュム-137はそれよりはるかに長くかかり、30年で半分、完全に消滅するには300年もかかる。セシュムも体内に蓄積されてがんを引き起こすことがあるが、チェリノブイリ後の調査ではセシュウムに関連したがん発生の増加は見つかってはいないとのこと。」

英文記事はこちら


原発反対デモ、東京都内で開催ー反原発の動きが広まる [原発・原発事故]

反原発運動広がりを見せる

福島第一原発の事故の処理が長引く中、反原発デモが盛り上がりを見せています。

原子力安全・保安院が福島第一原子力発電所事故の深刻度を国際評価尺度の暫定評価で、最悪の「レベル7」とすると発表。

これからますます原発に対する国民の不安感は広まっていき、こうした反原発の動きは全国的に広がりを見せていくことと思います。

「英文記事」
17,500 gather for Tokyo rallies against nuclear plants
About 17,500 people gathered Sunday for two rallies held in Tokyo against nuclear power plants amid the prolonged crisis at the Fukushima Daiichi Nuclear Power Station some 220 kilometers to the northeast.

Around the JR Koenji Station in Suginami Ward, some 15,000 people took part in a demonstration march organized by local shop owners and reported online as a call for joining the event had spread on Twitter, organizers said.

''I learned of the event on Twitter. Now is the time to stop nuclear plants,'' said Takashi Kamiyama, who took part with his 2- and 6-year-old children among participants. ''I want to do what I can do for these kids.''

As an organizer, Hajime Matsumoto said, ''It's epoch-making that so many people gathered without being mobilized by a large organization. It's become big power as we joined hands over the Internet.''

In Shiba Park in Minato Ward, about 2,500 people gathered for a civic rally to demand that Chubu Electric Power Co. halt operations at its Hamaoka nuclear power plant in Shizuoka Prefecture, saying the plant located ''right above'' the assumed epicenter of a predicted major quake may cause another nuclear crisis.

''We've learned that nuclear plants cannot be controlled by human power,'' said photographer Gentaro Todaka, 34, among the participants. ''We hope to halt the Hamaoka plant which is said to be the most dangerous, and the campaign to halt nuclear plants will spread elsewhere.''

In the wake of Japan's worst nuclear crisis at the tsunami-hit plant of Tokyo Electric Power Co., Chubu Electric has put off rebooting the Hamaoka's No. 3 reactor that had been slated for early April after regular servicing, while running the Nos. 4 and 5 reactors at the five-reactor plant.
(Kyodo News)

「日本語訳」
東京の北約220キロ離れたところにある福島第一原子力発電所の事故が長期化する中、原発反対を訴える2つのデモに日曜日、約17500人が参加した。

杉並区のJR高円寺駅周辺では、地元の商店街やツイッターなどのネットでの参加の呼びかけで、約15000人がデモに参加した。

「ツイッターでこのデモのことを知りました。今は原発をやめる時です。この子供たちのために何かできることをやりたいのです。」と、2歳と6歳の子供と一緒に参加した神山たかしさんは語る。

デモの主催者である松本はじめさんは「大きな組織によって動員されたわけでもないのに、これほど多くの人か゛参加してくれたのはまさに画期的なことです。」と語った。

港区の渋谷公園では約2500人が市民デモに参加。中部電力に対して静岡県にある浜岡原子力発電所を停止するように求めた。この浜岡原発はもう一つの原発危機を引き起こす恐れがあると予測されている大地震の震源地の真上に位置していると言われている。

「原発は人間の力ではコントロールできないことが分かった。一番危険だと言われている浜岡原発をとめたいのです。そして原発をストップさせるキャンペーンが全国各地に広まっていくことを期待します。」とデモに参加した写真家の戸高源太郎さん(34)は語っている。

津波の被害を受けて福島第一原発で最悪の原発危機が起きた後、中部電力は定期点検で4月初めから停止中だった浜岡原発3号機の再起動を延期した。5機ある原発のうち4,5号機は稼働中である。


福島第一原発の危険レベルがついに最悪の7になる [原発・原発事故]

福島第一原発の危険レベルがついに最悪の7になる

当初、民主党政府は福島原子力発電所の事故について、正確な情報を信じて冷静に行動すれば安全だと国民に説明してしましたが、事態は次第に悪化の一途をたどっているようです。

そしてとうとう危険レベルを最高の7に引き上げるとのこと。
当初の危険レベルは確か4ではなかったでしょうか。

政府の見通しの甘さには今更ながらあきれるばかりです。いったいいつになったら、原発事故は収束するのか全く先が見えない状況が続きそうです。

そして避難住民の苦悩はますます増えていくばかりです。

Japan raises nuclear accident severity level to highest 7 from 5

「英文記事」
Japan has decided to raise the severity level of the accident at the crippled Fukushima Daiichi nuclear plant to 7, the highest on an international scale, from the current 5, government sources said Tuesday.

The sources close to the Nuclear and Industry Safety Agency under the Ministry of Economy, Trade and Industry said the Japanese government decided to raise the level to the highest 7 on the International Nuclear Event Scale, which has so far only been applied to the 1986 Chernobyl catastrophe.

The current provisional evaluation of 5 is at the same level as the Three Mile Island accident in the United States in 1979.

「日本語訳」
「日本政府は福島第一原発事故の危険レベルを現在の5から国際基準で最高の7に引き上げることに決定したと火曜日政府筋が発表した。

産業通産省の原子力安全・保安院に近い情報筋によると、日本政府は原子力発電所の危険レベルを国際原子力事象評価尺度の5から、これまで1986年のチェルノブイリ原発事故にしか適用されなかった最高レベルの7に引き上げることに決定したとのこと。

現在の暫定評価レベルは5で、1979年のアメリカのスリーマイル島の原発事故と同じレベルである。」

「参考」
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東京電力、賠償金仮払い [原発・原発事故]

東京電力が福島第一原発事故で避難している住民や被害を受けている農民らに対して、損害賠償額が確定する前に賠償金の仮払いをするというニュースをKyodo Newsが伝えています。

「英文記事」

TEPCO to pay provisional damages to people hit by nuclear crisis
Tokyo Electric Power Co (TEPCO) will pay provisional compensation, probably by the end of this month, to residents and farmers living around the crippled Fukushima Daiichi nuclear power plant as their livelihoods have been heavily affected by the nuclear emergency there, company officials said Tuesday.

TEPCO will make tentative estimates of the amount to be paid out in consultation with the government so that compensation can be made quickly as the nuclear crisis, triggered by the March 11 earthquake and tsunami, will likely drag on, the officials added.

Banri Kaieda, minister of economy, trade and industry, told a press conference that the government ordered the utility to pay the provisional compensation. ‘‘Certain sums of money must be paid out whenever it becomes possible,’’ he said.

Some 80,000 residents near the power plant have been told to evacuate, while many farmers in and out of Fukushima have faced state-imposed reimburse following the detection of radioactive substances in various foods.

The utility will reimburse them for their medical fees, lost income due to their evacuation and living costs in line with guidelines set by a government dispute settlement panel.

The utility began paying relief money of 20 million yen to each of nine municipalities on March 31, where residents have been ordered out because of the nuclear crisis, company officials said.

However, the municipal government of Namie, Fukushima Prefecture, located north of the TEPCO plant, has refused to receive the money, saying damages payments to its resident should be made first, according to a Namie government official.

Residents in areas within a 20-kilometer radius from the Fukushima Daiichi plant and a 10-km radius from TEPCO’s Daini nuclear plant some 10 km to the south have been ordered to evacuate due to radiation fears.

「和訳」

「今週火曜日東電関係者によると、東京電力は福島第一原発の事故で被害を受けた住民や農家に対し、今月の末までに賠償金の仮払いをするとのこと。

東電は、仮払金額は国と協議して決めるとしているが、3月11日の地震と津波によって引き起こされた原発事故の長期化が懸念される中、補償は速やかに行われるようにするとのこと。

海江田万里経済産業相は記者会見で、政府は東電に対して、賠償金仮払いの支払いを指示し、「ある程度まとまった金額を可及的速やかに支給する必要がある」と述べた。

福島第一原発付近の住民約8万人が避難指示を受けている一方、農作物からの放射性物質の検出で国から出荷制限を受けている福島県内外の大勢の農家もいる。

東電は、政府が設置する紛争審査会が策定した指針に基づき、住民の医療費や、避難による収入補償や避難費用などの補償をしていくとのこと。

東電は3月31日に、原発の事故で住民に避難指示が出されている9つの各自治体にそれぞれ2000万円の見舞金の支払いを開始したと東電関係者は述べている。

しかし、原発の北に位置する浪江町は、住民への補償が先だとして受け取りを拒否したと浪江町関係者は伝えている。

福島第一原発の半径20キロ圏内と第一原発から南に約10キロのところにある第二原発から半径10キロ圏内の住民には、放射能汚染の恐れのため避難指示か゛出されている。」

「語句」
provisional damages 「暫定的な損害賠償」
tentative estimates of the amount to be paid out「暫定的支払い推定金額」
reimburse「賠償する、補償する」
a government dispute settlement panel「政府が設置する紛争審査会」
※正確には「原子力損害賠償紛争審査会」というそうです。
relief money 「見舞金」

#この記事では仮払金額がどのくらいなのかについては書かれていませんが、日本の新聞報道によると、一世帯当たり、100万円を支給するとのこと。
最終的な賠償金額は数兆円に上ると言われていますが、東電単独で全額を支払うのは難しいため、政府による負担が求められることになるでしょう。


福島第一原発で時給40万円の仕事 [原発・原発事故]

福島第一原発で時給40万円の仕事

ジャンパー(jumper)という仕事があることを知っている日本人は少ないでしょう。
今回の福島第一原子力発電所での放射能漏れ事故の対応作業で、最近注目されるようになった仕事です。

msnbcの記事の中でジャンパーのことを次のように説明しています。

"jumpers" - workers so called because they "jump" into highly radioactive areas to accomplish a job in a minimum of time and race out as quickly as possible. 「ジャンパーー高濃度の放射能が漏れている場所に飛び込んでいき、最短時間で与えられた任務を遂行し、その場所から全力で走って戻ってくる作業員」

別の関連記事での説明(意味は上の文とほとんど同じです)
"Jumpers" is the industry term for people who enter highly radioactive environments to quickly perform a task.

蓄積放射線量が許容範囲内であれば、複数回この作業を行うことがあるが、放射線量が高濃度の場合は1回しかこの作業はできないとのこと。

東電とその下請け会社は現在、ジャンパーの仕事をする人を募集中である。

このジャンパーという仕事は、アメリカの原子力発電所では、1970、1980年代ではごく普通に見られた仕事だが、現在ではそういう仕事をする人はほとんど見られなくなり、今日ではそういう危険な仕事はロボットが行うようになってきているのだという。

確かに高額な報酬だが、あまりにも危険な作業のため、断る人もいれば、断れば今の仕事をつづけられなくなるかもしれないという思いで引き受ける人もいるという。

東日本大震災の影響で、放射能漏れという重大事故を引き起こした福島第一原子力発電所、復旧作業が長期化しそうな気配だが、この危機を救うのは果たしてジャンパーなのだろうか。

英文記事はこちら
'Jumpers' offered big money to brave nuke work
http://www.msnbc.msn.com/id/42376837/ns/world_news-asiapacific/
関連記事はこちら
Help wanted: Self-starter to fix reactor, travel required
http://www.msnbc.msn.com/id/42367898/ns/business-careers/


特攻隊ージャンパーは命をかける [原発・原発事故]

福島原発作業員は日本の特攻隊ージャンパーなのか

福島第一原子力発電所での放射能漏れ事故の復旧作業を行っている作業員達の過酷な労働状況が次第に明らかになってきている。

日本のマスコミでも報道されてきているようですが、東電の意向なのかあまり詳しくは報道されていないようです。海外メディアでは積極的に取り上げて記事にしています。

Yahoo Newsが取り上げた記事を紹介します。

英文記事はこちら

Japan nuke workers ‘have committed themselves to die if necessary’
http://news.yahoo.com/s/yblog_thelookout/20110401/ts_yblog_thelookout/japan-nuke-workers-have-committed-themselves-to-die-if-necessary

★まず、この記事では福島原子炉で作業に当たっている32歳の作業員の母親の話を紹介しています。

「息子や同僚たちは死を覚悟しています。放射能に被曝して短期間で死ぬか、長期間にわたり癌にかかって死ぬことを受け入れています。致死量の放射能の被曝は避けられないことを知っています。
息子は床の上で寝るのが怖いから、机の上で寝ています。」

★高濃度の放射能が出ている場所にjump into(飛び込む)して最小の被曝で、任務を遂行して素早く戻ってくる作業員はjumper(ジャンパー)と呼ばれ、日給5千ドルもらえるとのことだが、ほとんどの作業員は断っているという。

★30代のある下請け作業員は次のように語っている。
「会社は日給20万円出してくれた。普通だったら夢のような仕事だが、妻が泣いてそんな仕事は止めて言うので断りました。」

★日給5千ドル出すと言われたが、断ったという27歳のある作業員の話。
「50歳以上の人は高級で雇われていると聞いたが、私はまだ若いし、放射能が恐ろしい。二度と原子力発電所では働きたくない。」

★先週、3号機で作業員2人が足に被曝を受けて病院に運ばれた。
放射能で汚染されている現場には近づきたくないと思う作業員がほとんどなので、燃料棒の冷却作業や事故原因の徹底究明がうまくいっているのかを東京電力が判断することが難しくなってきているとのこと。
原子炉内はがれきが散乱していてロボットも使えない状態らしい。

★以上がこの英文記事の内容なのですが、それにしても原子炉で懸命の復旧作業をしている人たちの命が金で左右されているようで何か釈然としないものがあります。




英文記事はこちら


福島原子力発電所ー原発事故 [原発・原発事故]

福島原子力発電所ー原発事故

福島原子力発電所の放射能漏れは東日本大震災によって引き起こされたもう一つの大災害となりました。
自衛隊、消防庁、警察庁などが連日、懸命の放水作戦を行っていますが、状況は予断を許しません。

全世界が日本のこの決死の作業を見守っています。何とか成功してもらいたいものです。

参考までにThe Washinton Postに掲載されていた原子炉の図を紹介します。

001.png
Shallow spent fuel pool: zirconium oxidizes with steam
「使用済み核燃料プールの水位が低くなると、ジルコニュームは水蒸気で酸化する」

Deep pools of circulating water in the attic of the reactor building store and cool the still-hot spent fuel, and shield the room from radiation. The water is constantly cooled, requiring a power source.

If water levels drop, radiation levels in the room housing the pool will rise as the water starts to boil. The steam can react with the zirconium alloy tubes that hold numerous uranium oxide fuel pellets, producing explosive hydrogen gas. If water levels fall to within a few feet of the fuel, radiation becomes too dangerous for anyone to directly access the pool.

「語句」
reinforced concrete「鉄筋コンクリート」
circulating water「循環水」
reactor building 「原子炉建屋」
shield ~ from radiation「放熱から ~ を保護する」
power source「動力源」
uranium oxide 「酸化ウラン」
fuel pellets「管燃料沈殿物」
water levels fall to within a few feet of the fuel
「プールの水位が核燃料の高さにまで下がる」
access the pool「プールに近づく」

002.png
Exposed spent fuel pool: zirconium cladding fire
「使用済み核燃料プールが大気にさらされると、ジルコニューム・クラディング火災が起きる」

Once fuel assemblies are exposed to the air, oxidation of the zirconium alloy accelerates, and can theoretically burst into a runaway reaction called a zirconium cladding fire, which could spew volatile, radioactive fission products -- including iodine-131, cesium-137, strontium-90 and plutonium-239 -- into the atmosphere.
Pouring water on a "zirc fire" would fracture super-hot exposed fuel, sending up clouds of steam laced with radioactive elements. Engineers would probably attempt to extinguish such a fire with either sand or foam.

「語句」
plume 「汚染物質」
radioactive element「放射性元素」
fuel assemblies「核燃料集合体」
exposed to the air「大気にさらされる」
oxidation「酸化」
accelerate「加速する」
burst into a runaway reaction 「突然暴走反応を起こす」
spew ~ into the atmosphere「~を大気中に放出する」
volatile「揮発性の」
radioactive fission products 「放射性核分裂生成物」
fracture「破裂させる」
super-hot exposed fuel「超高温使用済み核燃料」
extinguish a fire「消火する」

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