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被災地での日本人は冷静で、我慢強い [東日本大震災]

東日本大震災の被害を受け、被災地で我慢強く過酷な生活を送っている被災者たち。

大地震が起きても混乱を見せない日本人、この日本人の冷静さや前向きな姿勢に驚きと称賛の声が海外から上がっているが、我々日本人はこのまま手放しで喜んでいていいのだろうか。

こんな大災害が外国で起こったら、間違いなく暴動が起きるなどという報道もありますが、日本で暴動や略奪などが起こらないのは日本人が冷静だからなのか、それとも政府に対してモノ言わぬ単なるおとなしい国民なのか。

われわれ日本人はここでもう一度「冷静」に考えてみる必要がありそうです。
週刊現代4月9日号で以下のような興味ある記事が載っていたので買って読んでみました。

「外国人が見たこの国のメンタリティ「優しすぎる日本人へ」
この記事の中で、外国人記者が被災者を取材すると「仕方がない」という言葉をよく耳にした、ということが書かれています。

この「仕方がない」という言葉を胸に、ピンチの時こそ一つになろうとする日本人の姿に外国人記者は心を打たれるのだという。


しかし被災地でつらい思いをしているのに、政府に対して言いたいことがあっても、「仕方がない」として何も行動を起こさないのはおかしいのではないかという声が聞かれる。

大震災のことを報道する日本のメディアも似たような内容の記事を多く、政府を批判するような論調は少ない
との声も聞かれる。

今回の東日本大震災は天災だから、「仕方がない」という気持ちで、被災者たちは政府の支援活動を我慢強く待っているだけでいいのだろうか。

福島第一原子力発電所の問題については、外国人記者からは政府の対応には問題があるし、日本政府が発表する情報は信用できないと、かなり厳しい見方が出ているようです。そんな政府を日本人はなぜ非難しようとしないのか彼らは不思議に思っているようです。

外国人から不思議に見られている日本人の持つ「仕方がない」という心情、人に迷惑をかけてはいけないという道徳観、確かに日本人の持つ美徳なのでしょうが、政府の対応におかしいところがあると思ったなら、言うべきことは声を大にして言った方がいいのではないでしょうか。


東日本大震災ー未曽有の国家的危機から立ち上がる [東日本大震災]

東日本大震災ー未曽有の国家的危機から立ち上がる

英文記事はこちら
The Japan That Will Rise From The Ashes
http://www.forbes.com/2011/04/01/japan-earthquake-tsunami-economy-recovery-leadership-managing-future.html?feed=rss_business

世界有数の経済紙であるForbesが取り上げた記事を紹介します。

この記事を書いたのはJean-Pierre Lehmann、 Dominique Turpinの2人ですが、2人ともスイスに拠点のあるIMD(International Institute for Management Development)という世界的に有名なビジネス・スクール関係者である。

この二人か゛The Japan That Will Rise From The Ashes「廃墟から立ち上がる日本」というタイトルで書いた記事です。

IMD関係者らしく経済的な視点から日本を鋭く分析し、東日本大震災で国家的危機に陥ってる日本がこれから復興に向けて進むべき道を示しています。
この記事を私なりにまとめてみました。

「1980年代、日本は目ざましい経済発展を遂げ、どんどん世界市場へと進出していき、日本の製品は海外から称賛を得るようになった。それと共に日本の文化も海外へと広まっていき、世界各地で日本という国から何かを学び取ろうという動きが出てきた。

そして日本は、外国の文化、例えばフランス料理などを積極的に日本の食文化に取り入れることもした。
このように、1980年代の世界の中心は日本となっていったのである。

ところが、1990年代初めにバブル経済が破たんし、日本の経済成長は下降線をたどるようになる。この時日本は様々な方面で重大な変革を迫られていた。例えば、人口高齢化問題、情報技術革命、中国の経済的台頭、国際化などである。

日本はこれらの変革に十分対応できないまま今日まで至ってきた。国際化に関しては様々な面でその対応の遅れが目立つが、その中でも、英語の習得という面では、他の国々から見てもかなり遅れをとっている。

物造りの面では世界では優秀な日本だが、今や世界はインターネットの時代。
マイクロソフト、グーグル、アップルなどのようなインターネット関連の起業会社は日本ではいまだに出てきていない。
日本はこの数10年間で経済的な不況に陥ったのみならず、日本の心も不況に陥ってしまったようだ、

1980年代では、日本という国が世界で話題に上ることが多かったのに、ここ数年ではそうした世界の話題に上ることは極めて少なくなってきており、深刻な不況の段階に入ってしまったようだ。

しかし、今回の東日本大震災という未曽有の大災害に直面しても、日本人は世界に勇気、威厳、忍耐を見せてくれた。日本人の冷静な行動、秩序正しく行動することに外国から称賛の声が上がっている。

今、世界は非常な悲しみを持って、そして称賛の気持ちで日本を見守っている。

日本人の持っている偉大な回復力、戦後の荒廃から見事に立ち上がってきたあの不死鳥のような力をもう一度発揮して、大災害に遭っても威厳と勇気をもって災害の危機を乗り越え、再び世界の表舞台に戻ってくることを世界は待ち望んでいる。」

英文記事はこちら


東日本大震災でひび割れた日の丸 NO.2 [東日本大震災]

東日本大震災でひび割れた日の丸 NO.2

ギザギザの日の丸.jpg

英文記事はこちら
Naoto Kan: Big Test for an Unpopular Premier
http://www.businessweek.com/magazine/content/11_13/b4221023294292.htm?chan=magazine+channel_11_13+-+japan+crisis_japan+crisis+sr
NO.2
「日本語訳(後半)」
「政治家としての生涯を通し、菅氏は公の政策を行うにはもっと情報公開をすべきだという考え方を支持してきた。1996年の厚生大臣の時、汚染血液製剤を通して5000人もの日本人を感染させることになった厚生省の役割を暴露した書類を官僚に強制的に提出させた。2010年、財務大臣になったとき、在職期間は6か月だったが、菅氏は日本で一番強力な省では、もっと情報公開をすると確約した。「菅政権からは、アメリカ、イギリスやフランス政権からよりはもっと多くの情報が得られていると思う。というのもそうした国々の政権は情報公開には慣れていないところがあるからである」、と語るのは中央大学教授で政治学が専門のスチーブン・リード氏である。

菅総理は内閣官房長官の枝野幸男から極めて重要な助力を得ている。枝野氏は1993年の民主党創設から、18か月前の政権政党になるまでずっと菅氏を支えてきたのである。枝野氏46歳は、地震と津波が発生して以来、1日平均5回のテレビ会見を行ってきている。毎回、菅総理と同じブルーの災害用制服を着て、放射能汚染レベル、避難指示、そして復旧の取り組みなどについて詳細な説明をしている。それに対し、菅総理は1日に1回、公の前に姿を現し、たいていは国民に冷静な対応を呼びかけ、戦後の廃墟から這い上がってきたように日本はこの危機を乗り切ることが出来るという強い気持ちを伝えている。

枝野氏は特に異彩を放っており、ツィッター上では少し休みなさいと、何人かの日本人に勧められといるほどである。「菅氏は政府スポークスマンとして持っているものすべてを国民に十分に提供している。そしてポスト菅の時がやってきたときは、枝野氏は間違いなく有力な総理候補となるだろう。」、と語るのは東京在住の政治評論家浅川弘忠氏である。

菅総理には、まだ首相の地位を復活させる機会が残されている。「今は菅氏にとって(アメリカのハリケーン)カトリーヌがやってきた時と同じような状況だ」、と語るのは東京でリスク・コンサルティング会社を経営しているユーラシア・グループのコンサルタントで、以前は貿易担当当局者であった奥村淳氏である。菅氏には、リーダーとしては全然悪くないということをアピールするのにまだ数週間も残されているのである。今、菅氏に追い風になっているのは、野党勢力が民主党政権の災害対応について反対の立場をとることが出来ないということである。

菅総理は復興支援特別財政支出法案を確約したが、谷口禎一自民党総裁の支持を取り付けた。谷口氏は復興には5兆円もの財源が必要であり、党として全力を尽くして協力していく、と語っている。谷口氏はさらに、臨時の「復興支援税制」創設を提案したが、枝野氏はその可能性は否定できないと述べた。」

注) ハリケーン・カトリーナ (Hurricane Katrina) は、2005年8月末にアメリカ合衆国南東部を襲った大型のハリケーンである。その時のアメリカの大統領はブッシュ大統領だったが、政府の対応が遅れ、政府に対する非難は各方面から噴出した。
NO.1はこちら


東日本大震災でひび割れた日の丸 NO.1 [東日本大震災]

東日本大震災でひび割れた日の丸 NO.1

ギザギザの日の丸.jpg

このひび割れた日の丸は、米誌Bloomberg Businessweek(3月21号)のCrisis in Japan「日本の危機」を特集した表紙に掲載されているものですが、これが日本で問題になっているようです。

さっそく、在ニューヨーク総領事館は24日、同誌に対し、ひび割れた日の丸のデザインを掲載したことについて、「不適切だ」と抗議したとのこと。

総領事館は抗議にあたって、デザインが「日本自体が『壊れた』ないし今回の危機で日本国民が引き裂かれたことを表しているようにもみえる」と指摘し、「大多数の日本国民を落胆させるものだ」と述べているという。

どういう記事内容なのか気になり、調べてみました。

そうしたら、今回の東北関東大震災の特集で、記事が11ほど掲載されていました。
その中から、興味深い記事を一つを取り上げて紹介してみたいと思います。

英文記事はこちらです
Naoto Kan: Big Test for an Unpopular Premier

http://www.businessweek.com/magazine/content/11_13/b4221023294292.htm?chan=magazine+channel_11_13+-+japan+crisis_japan+crisis+sr

NO.1
「日本語訳(前半)」
「3月11日の地震と津波が来る前、菅直人首相は日本の終わりなき政治闘争のもう一人の犠牲者になるかと思われていた。菅内閣の支持率は20パーセントにまで落ち込み、財政赤字を抑制しようとする菅総理の計画は国会で頓挫してしまった。野党自民党は菅首相を窮地に追い込んでいた。自民党はすでに菅内閣の閣僚の一人を政治資金問題で辞職に追い込み、菅直人64歳も同じ運命をたどるものと思われていた。1990年代に新しい政治制度について大胆な発言をして国民に希望を吹き込んだかつての政治改革者には悲しい結末がやってくるのは間違いないと思われていた。

ところが1夜にして菅直人は疲れ切った政治家からリーダーらしき人物へと変わってしまったのだ。菅氏は10万人もの自衛隊を動員し、緊急財政支出政策を公約した。さらには、1995年の神戸大地震の時、時の政府が最初外国からの支援申し出を断ったのとは対照的に、国外からの支援を受け入れた。そして13日の国民向けのテレビ会見で、次のように感情をこめて語り大衆受けをした。「今、我が国は65年前の戦後以来最大の災害に直面しておりますが、全力を挙げてみんなで協力し合っていけば、この危機をきっと乗り越えていくことが出来るものと確信しております。」大衆は菅首相のあの話し方に好印象を持った。「菅氏の会見内容にはこれはといった中身は大してなかったが、菅氏は国民のみんなと一緒に苦しんでいるのだということは明らかであった。あの会見に私は感銘深い印象を受けた。」と、東京のサラリーマンは語った。

菅氏の対応ぶりはこれまでのところ、1995年の神戸大震災の時の政府の対応と比べて、はるか先を行っていると、テンプル大学東京校アジア研究部長のジェフ・キングストン氏は語っている。そして、国民に対して断固たる決意、そして思いやりのあるリーダーとしての姿勢を示したとも言っているが、放射性降下物(死の灰)の問題については、いくら国民に対して政治的な安心を与えたとしても、それは単なる希望的な観測に過ぎないものになってしまう。

菅氏は、今回の災害の対応ではよいスタートをきったのだが、政治の舞台に勝利者として浮かび上がってくるのは難しいだろう。菅政権は災害の対応というドラマの他の出演者たちとは協調がうまく取れてきていない。特に津波によって原子力発電所が大きな打撃を受けた東京電力とは連携がうまく取れてはいない。こうした政府と東京電力との間の意思の疎通がないために、国民の多くは混乱に陥り、おびえているのである。
NO.2へ続く




枝野幸男官房長官の人気急上昇 [東日本大震災]

枝野幸男官房長官の人気急上昇

The New York Timesに大変奇妙なタイトルの記事が目につきました。
Edanoruというタイトルなのですが、日本の大震災関係のところにあった記事なので大体は見当がつきました。

さっそく読んでみますと、枝野幸男官房長官の仕事ぶりを賞賛し、彼の人気ぶりがインターネットのTwitterでかなり取り上げられているという記事です。

その人気ぶりから、Edanoruという新語まで出来てしまったとのことです。

Edano(枝野)とNero(寝ろ)を一緒にした単語で、不眠不休で国民のために政府のスポークスマンとして仕事をしている枝野幸男氏の健康を心配して作られた言葉のようですが、Twitter上では最近“not sleeping, working too hard and not having a good boss.”という少し皮肉が込められた意味で使われているようです。

Twitterの利用者たちが面白半分で作ったのかどうかはわかりませんが、菅総理に比べて彼の国民に対する好感度は上がってきているのは間違いないようです。

ネット上で引用されている枝野幸男氏賞賛の海外メディアの出所を探したところ、The Telegramでしたが、このNew York timesの記事で触れているBloombergではKan’s Deputy Edano Gives Up Sleep to Provide the Latest on Nuclear Crisis「枝野氏不眠不休で原子炉事故の最新情報を提供」というタイトルで枝野氏のことをかなり詳しく取り上げています。

「英文記事」
March 22, 2011, 10:00 am
Edanoru
A neologism, popularised on Twitter, extolling the virtues of the Japanese politician Yukio Edano, whose work following the March earthquake has been praised as exemplary.

Writing for Bloomsberg, John Brinsley observed that Yukio Edano, Japan’s chief cabinet secretary, “has held an average of five televised briefings a day since the 9.0 quake and tsunami hit northeastern Japan on March 11”:

Edano slept at [Prime Minister] Kan’s residence for four straight nights before going to his official home on March 15. Asked about it the next day, he shrugged it off.

“The people in the disaster zone are the ones who are truly suffering,” he told reporters yesterday. “There are lots of people telling us ‘it’s important to make the right decisions.’ The prime minister hasn’t gone home either and we’re all on sort of a rotation.” …

On Twitter, users set up several threads praising Edano for his work ethic. They
included “Edano_my_Angel,” “Edano_go_to_bed” and “Edano_nero,” which transliterates a Japanese word meaning “go to sleep.” Some Twitter users converted Edano’s name into a verb by adding the suffix “ru.” One user, Shinseitaro, said the new word meant “not sleeping, working too hard and not having a good boss.”

「語句」
neologism「新語」
popularise「普及させる、広める」
extoll「人を褒めたたえる」
be praised as exemplary「他の模範として賞賛される」
an average of five televised briefings a day 「1日に平均5回のテレビ会見」
transliterate「書き直す」
convert Edano’s name into a verb by adding the suffix “ru.”
「枝野という名前に「る」という接尾語をつけて動詞に変換する」

枝野官房長官、The Telegraph紙で賞賛される


任侠道が未曽有の国家的危機を救う [東日本大震災]

任侠道が未曽有の国家的危機を救う

日本の組織犯罪に詳しいJake Adelstein氏が書いた「Yakuza to the Rescue」というレポートです。

3月11日に起こった東日本大震災ですが、やくざグループが発生後いち早く支援活動を開始し、被災地に支援物資などを送ったとのこと。ただし、人知れずひっそりと行ってきた。

普通の人にとって、彼らがこうした支援活動をするのはかなり奇異に感じるのではないでしょうか。
でもこうした彼らの活動は今回だけではなく、戦後からずっと行われてきたものだというのです。

日本という国が今回のように大災害に見舞われ、大勢の人々が困っているときにはずっと支援活動をしてきたとのこと。

戦後からずっと、彼らは日本という国の平和を守っていくという役割を担っているのだという。
やくざグループを支えている精神的なバックボーンは「弱きを助け、強きをくじく」、「義を見てせざるは勇なきなり」という任侠道であり、その中心は「義理」という精神である。

この任侠道という精神が彼らのみならず、普通の日本人に心にもあるから、今回のような未曽有の大災害にあってもみんなで助け合って、乗り越えて、一段と強くなって戻ってくると、Jake Adelstein氏は確信している。

確かに今回のような大災害にあっても、被災者たちは支援物資や食料を求めるときには整然と列を乱さずに辛抱強く並ぶ光景は諸外国から称賛されているようです。

連日マスコミで報道される被災地の生活ぶりを見ると、被災者同士が助け合っている光景が多く見られますが、これが日本人が持つ国民性で美徳であるなら、大いに日本人は自信を持っていいのではないでしょうか。

未曽有の大災害に見舞われている今、やくざだ、かたぎだ、外人だなどと言っている場合ではない。日本人みんなが助け合っていく必要がある、とあるやくざの組員rが語っています。

最後にあるやくざ組長の言葉を紹介します。

In times of crisis, you learn the measure of a man.
「危機に直面した時に、人間の本当の価値がわかる」


やくざが東日本大震災被災地へ匿名の支援物資 [東日本大震災]

やくざが東日本大震災被災地へ匿名の支援物資

東日本大震災、そして福島原子力発電所の事故のニュースは連日、世界中で大きく報道されています。
そんな中で大変興味深い記事を見つけました。

やくざが匿名で東日本大震災の被災地に支援物資を提供しているというニュースです。

アメリカ3大ネットワークの一つであるCBSが取り上げた記事です。

タイトルはJapanese mafia providing quake reliefとなっています。
Japanese mafia,つまりやくざのことですが、今回の東日本大災害の被災地に人知れず支援物資を送っているというのです。

実は今回のみならず阪神・淡路大震災の時にも同様の支援活動をしていたと書かれています。

この記事は日本の犯罪に詳しいJake Adelsteinという人が書いたレポートをもとにしたものですが、我々日本人にはこうした活動のことはほとんど知らされていないと思います。

今回のように日本が災害危機などに陥っていて、大勢の国民が困っている時に、一般の人にはわからないように支援活動をしているのだというのです。

Jake Adelstein氏は1993年から2005年の間、読売新聞の記者をしていた方で、日本の組織犯罪の分野ではトップクラスの専門家です。彼の詳しいレポートを読んでみますと、外国人の目で日本のyakuza, ninkyodoなどを詳しく分析していて大変興味深いものがあります。
ぜひ読んでみてください。

「英文記事」
In many cultures, in many places, there is a belief that times of crisis reveal the true value of a person.

In Japan, applying that axiom proves difficult, especially in light of a recent Daily Beast report that Japan's infamous mafia, the Yakuza, are providing tons of vital goods to the earthquake and tsunami relief effort.

The three largest Yakuza groups (kind of like the crime families of the American Italian mafia), have sent dozens of trucks with a few hundred tons of goods to the devastated regions thus far, reports Japan crime expert Jake Adelstein. They've sent everything from diapers to batteries to instant ramen.

While this support may seem antithetical to a criminal ethos, one member said, "There are no yakuza or katagi (ordinary citizens) or gaijin (foreigners) in Japan right now. We are all Japanese. We all need to help each other."

In 1995, Adelstein reports that the Yakuza also provided tons of goods and services following the Kobe earthquake.

There is allegedly a philosophy the Yakuza follows that "values humanity, justice, and duty and that forbids one from watching others suffer or be troubled without doing anything about it. Believers of 'the way' are expected to put their own lives on the line and sacrifice themselves to help the weak and the troubled. The yakuza often simplify it as 'to help the weak and fight the strong,' in theory," Adelstein writes.

However, the reality of Japanese organized crime is such that the Yakuza frequently prey on the weak to become strong, Adelstein reports. In this one instance though, they appear to be actually trying to help.

This support is given with great concern, however. The Yakuza said they fear having their donations rejected if their support becomes too widely publicized. One member told Adelstein: "Right now, no one wants to be associated with us and we'd hate to have our donations rejected out of hand."

「解説」
times of crisis reveal the true value of a person
「人は危機に瀕した時にその人の本性が現れる」
axiom「格言」
in light of ~「~の観点から(=considering)」
tons of vital goods「大量の生活物資」
devastated regions「被災地」
antithetical to a criminal ethos
「犯罪集団の特質と相反する」

values humanity, justice, and duty and that forbids one from watching others suffer or be troubled without doing anything about it
「人情、正義、義理を重んじ、人が困っているのを見て何もしないのを禁じている」

put their own lives on the line and sacrifice themselves to help the weak and the troubled
「自分の身を危険にさらし、弱い人や困っている人を助けるために自分を犠牲にする」

help the weak and fight the strong「弱きを助け、強きをくじく」
prey on the weak 「弱い者を食い物にする」
This support is given with great concern「今回の支援には大変気を使った」
fear having their donations rejected「寄付が拒否されることを恐れる」
be associated with ~「~と関りを持つ」
out of hand「即座に」

Jake Adelstein氏の詳しいレポートはこちら
http://www.thedailybeast.com/blogs-and-stories/2011-03-18/japanese-yakuza-aid-earthquake-relief-efforts/#


東日本大震災、奇跡の救出 [東日本大震災]

東日本大震災、奇跡の救出

3月20日、倒壊した自宅に閉じ込められていてた80歳の女性と16歳の孫が地震発生から9日ぶりに救出されたというニュースは、海外のメディアでも大きく報道されました。

CNNRescue in Japan as 2 pulled from rubble「がれきの中から2人を救出」という見出しでこのニュースを伝えています。

この記事の中で、The news gave hope to others that their missing loved ones may be found alive.「このニュースは肉親がまだ見つかっていない人たちにとって、まだ存在しているかもしれないという希望を与えた」と伝えています。

TimeRemarkable Rescue: Elderly Woman and Teenager Saved from Quake After Nine Days「奇跡の救出:高齢女性と10代の男性が地震発生から9日ぶりに救出される」というタイトル。

この記事の中で次のように述べています。
This miraculous survival story brings hope to a wrecked nation, as rescuers continue to crawl through rubble in the hardest hit areas in northeast Japan.
「この奇跡多岐な生存のストーリーは、日本の東北地方で壊滅的な打撃を受けた地域で、がれきの中での救出が続けられている中で、破壊的なダメージを受けたこの国に希望をもたらすものである」

msnbcWoman, grandson found under rubble in Japan 「がれきの中から女性と孫が救出される」というタイトルになっています。
この記事の中で次のように述べています。

The rescue offered Japan an uplifting piece of news amid colossal devastation and sadness with thousands of dead and missing.
「この2人の救出は、何千人もの人々が亡くなったり、行方不明になったりして町全体が廃墟と化し、悲しみに暮れる中、日本にとっては励みとなるニュースとなった」

msnbcはまた福島原子力発電所での事故の状況についても触れていて、原子力発電所での大惨事を防ぐ作業にある程度の進展が見られたと書いています。そして内閣官房副長官の次のコメントも載せています。

I think the situation is improving step by step.
「状況は徐々に改善しつつあると思う」

この後に、野菜が放射能に汚染されるという問題が新たに出てきているとも伝えています。

各記事の全文はこちら
CNN:http://edition.cnn.com/2011/WORLD/asiapcf/03/20/japan.rescue/index.html?hpt=T2
TIME:http://newsfeed.time.com/2011/03/20/remarkable-rescue-elderly-woman-and-teenager-saved-from-quake-after-nine-days/
msnbc:http://www.msnbc.msn.com/id/42176977/ns/world_news-asiapacific/

※msnbcは動画を利用できるようになっているのですが、次のようなメッセージが出て、うまく再生できませんでした。
Due to usage districtions, we are unable to provide thid video.
「利用上の制限により、このビデオを提供することが出来ません」


菅直人総理、日本の復興と再建を誓う [東日本大震災]

菅直人総理、日本の復興と再建を誓う

東日本大災害が発生してから1週間がたった金曜日に、菅総理は首相官邸から国民に向けて、メッセージを発信しました。

第二次大戦の敗戦以来、最大の災害に見舞われた日本。

被災地では懸命の救助活動が続けられていますが、今後は被災地以外の地域にも徐々に災害の影響が出てくることが予想されます。

そして日本国民の生活全体に非常に大きな影響が出てくるのは避けられないことでしょう。

この国難を乗り切るためにわれわれ日本人がやらなければならないことは何か、一人一人が真剣に考えなければならない時が来ているようです。

「英文記事1」
Japan PM says country will 'recover and rebuild'

OSAKA, Japan (AFP) – Prime Minister Naoto Kan on Friday vowed the nation would overcome its biggest postwar crisis and "once more rebuild" after being struck by a devastating earthquake and tsunami.

In a rallying cry to his disaster-hit nation Kan voiced confidence that the government could take "firm control" of the crisis at the crippled Fukushima nuclear power plant as Japan battles to avert a radioactive disaster.

"We will overcome this tragedy and recover," he said in a strident televised address. "We will once more rebuild Japan".

The centre-left leader, wearing an emergency services uniform, was speaking one week after the country's worst ever quake struck, wiping out swathes of coastal areas and knocking out key cooling systems on nuclear power plants.

「語句」
overcome its biggest postwar crisis
「戦後最大の危機を乗り越える」
devastating「壊滅的な」
rallying-cry「スローガン、標語;掛け声」
voice confidence「自信を表明する」
crippled「破損した」
avert「避ける、防ぐ(=prevent)」
strident televised address「緊急のテレビ会見」
emergency services uniform「緊急業務用制服」
swath「細長い土地」

「英文記事2」
Kan said Japan was still facing "huge difficulties" in tackling the problems at the plant, which has been hit by a series of explosions.

As workers faced massive danger in trying to avert a full meltdown, Kan said that "although we cannot let our guard down, we will take firm control of the situation and we will be able to emerge from this situation."

Seeking to raise spirits, Kan reminded his people of the nation's post-war recovery.

"We are in a situation in which this crisis is truly testing us as a people," he said.

「語句」
although we cannot let our guard down, we will take firm control of the situation and we will be able to emerge from this situation."
「まだ予断を許さない状況でありますけれども、全体をしっかりコントロールして、そういう状況から脱却できる」
Seeking to raise spirits「日本の国民を元気づけようとして」
We are in a situation in which this crisis is truly testing us as a people
「私たち日本人にとって本当に試されている今日の状況です」

「英文記事3」
"While we have been called a small island country, we were able to miraculously rebuild after the war. With the power of the people, we will rebuild this country.

"Because of this quake and tsunami, we cannot falter at any cost. We will rebuild Japan again from scratch. We will face this crisis with determination."

「日本は小さな島国と言われながらも、戦後奇跡的に復興することが出来ました。国民の力でこの国を再建していくのです。」
「この地震や津波によって、くじけていては絶対にいけないのです。もう一度日本を改めて作るんだ、そういう覚悟て゛この危機に立ち向かっていこう。」

「語句」
falter「たじろぐ、しり込みする」
from scratch「最初から、ゼロから」

「英文記事4」
Japan's nuclear safety agency on Friday raised the Fukushima crisis level to five from four on the international scale of gravity for atomic accidents, which goes to as high as seven.

The decision by the Nuclear and Industrial Safety Agency (NISA) puts Fukushima on the same level as the 1979 accident at Three Mile Island in Pennsylvania and the worst ever in Japan.

「語句」
raise the Fukushima crisis level to five from four
「福島原発の危機レベルを4から5に引き上げる」
the Nuclear and Industrial Safety Agency「原子力安全保安院」

菅首相のメッセージ全文


天皇陛下、国民へ異例のテレビメッセージ [東日本大震災]

天皇陛下、国民へ異例のテレビメッセージ

今回の東日本大震災で日本が未曽有の危機に陥っている現状の中で、天皇陛下が異例の国民へ向けてのメッセージをテレビを通じて伝えました。

この災害はまさに第二次大戦以来の最悪の危機といっていいでしょう。

こういう時に天皇陛下が全国民に向けて「お互いにいたわり合い、この不幸な危機を乗り越えていきましょう」というメッセージを伝えたことは大変意義のあることだと思います。

特に年配の方の中には感動した人もいたのではないでしょうか。

第二次大戦の敗北から這い上がってここまでやってきた日本が今、最大の危機に瀕しているのは間違いないでしょう。

「英文記事」
Japan Earthquake 2011: Emperor Akihito Addresses Nation

TOKYO (Reuters) - Japanese Emperor Akihito made an unprecedented televised address to his disaster-stricken nation on Wednesday, expressing deep worry about the crisis at damaged nuclear reactors and urging people to lend each other a helping hand in difficult times.

Looking somber and stoic, the 77-year-old Akihito said the problems at Japan's nuclear-power reactors, where authorities are battling to prevent a catastrophe, were unpredictable after an earthquake he described as "unprecedented in scale."

TV stations interrupted coverage to carry the emperor's first public appearance since last week's massive earthquake and tsunami that killed thousands of people.

"I am deeply hurt by the grievous situation in the affected areas. The number of deceased and missing increases by the day and we cannot know how many victims there will be. My hope is that as many people possible are found safe," Akihito said

"I hope from the bottom of my heart that the people will, hand in hand, treat each other with compassion and overcome these difficult times," he said, urging survivors not to "abandon hope.

Japan is reeling from what Prime Minister Naoto Kan has called its worst crisis since the end of World War Two, when the country had to rebuild from its devastating defeat.

For elderly Japanese at least, the sudden message from the emperor doubtless called to mind the August 15, 1945, radio broadcast by his father, Emperor Hirohito, announcing the country's surrender in World War Two.

That was the first time the emperor's voice had been heard on radio and his use of formal court language meant most of those listening could not understand what he was saying.

「語句」
made an unprecedented televised address
「異例のテレビ演説をした」
disaster-stricken nation「被災国」
express deep worry「深い懸念を表明する」
lend each other a helping hand「お互いに手を取り合う」
catastrophe「大災害」
unpredictable「予断を許さない」
unprecedented in scale「例を見ない規模」
interrupt coverage「放送を中断する」

"I am deeply hurt by the grievous situation in the affected areas. The number of deceased and missing increases by the day and we cannot know how many victims there will be. My hope is that as many people possible are found safe."
「被災地の悲惨な状況に深く心を痛めています。地震や津波による死者の数は日を追って増加し、犠牲者が何人になるのかも分かりません。1人でも多くの人の無事が確認されることを願っています。」

"I hope from the bottom of my heart that the people will, hand in hand, treat each other with compassion and overcome these difficult times."
「みんなが相携えいたわり合って、この不幸な時期を乗り越えることを衷心より願っています。」

reel from ~「~で揺らぐ、よろめく」
worst crisis since the end of World War Two
「第2次世界大戦以来の最悪の危機」
country's surrender in World War Two
「第2次大戦での日本の降伏」
That was the first time the emperor's voice had been heard on radio
「昭和天皇の声が初めてラジオに流れた」

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