英語上達には脳科学の利用が効果大 [英語]

「英語上達法」ー日本人にとって古くて新しいテーマですが、皆さんはどのような方法を取っているでしょうか。

これまでに様々な方ー英語の達人、著名人などーが上達法を紹介してきたと思いますが、なかなか自分に合った方法が見つからなくて困っている方も多いことと思います。

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茂木 健一郎(もぎ けんいちろう)
ソニーコンピュータサイエンス研究所上級研究員、
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科特別研究教授




ここで私が最近読んだ英語上達に関する本を紹介します。この本の著者は茂木健一郎さんで、慶応大学の教授ですが、専門は脳科学です。本のタイトルは「モギケンの音楽を聴くように英語を楽しもう」

茂木健一郎さん独自の脳科学的アプローチで英語上達の秘訣、コツに迫っていき、なかなか説得力があります。英語学習に関心のある方はぜひ読んでみることをお勧めします。

ここにその英語上達法の一部を紹介します。

この本のタイトルから、リスニングやヒヤリングの力をつけることに重点を置いた本だと思いましたが、そうではありませんでした。

茂木さんはまず冒頭で、英語に上達したかったら、英会話やリスニングなどよりもまず、ネイティブが「本気で書いた」英文を読むことから始めなさいと書いています。

これには予想外でしたが、茂木さんの話には説得力があります。教科書などで読まされてた英語というは全部「にせもの」だというのです。つまりは日本人学習者のために加工された英語だということです。

茂木さんは続けて次のように書いています。
「日本で使われている英語学習の教材は例えて言うなら、まずい料理ばかり出てくるレストランみないなものです。まずい物ばかり食べさせられていたら、英語が好きになれないのは当然です」

ということで茂木さんはまず、英語を読むことから勧めて言います。茂木さんは高校生の時に、「赤毛のアン」という小説を原書で読んで英語を勉強した体験談が語られています。

そして英語を読むときに大事なことは意味の分からない単語などが出てきても、とにかく辞書を引かずに読み進めていくことが肝心だと述べています。

ここで茂木さんの専門である脳科学的な説明が出てきます。
「人間の脳の中では、出来るかどうか分からないことに一所懸命になって取り組み、苦労の末それを達成できた時に報酬としてドーパミンという脳内物質が放出される」

辞書を引きながら読むのはマイナス効果
「辞書を引きながら英文を読むと、脳の中の英語領域と日本語領域の間を行ったり来たりするので、脳がその文章を処理するのに時間がかかる」

効果的な単語の覚え方
「ある単語をどのような場面でどう使い分けるかというのは、無数のエピソード記憶(=自分の経験や出来事に関する記憶)の蓄積によって自然に学んでいく。そしてこのエピソード記憶を増やすためには英語の本を読みね英語で会話をし、映画を見るといった「英語のシャワーを浴びる」ことで増やしていくしかない」

結論としては、自分が好きな本をそれが書かれて言語で読むことが、「最上の語学上達法」だと述べています。

以上紹介したのは茂木健一郎さんの「モギケンの音楽を聴くように英語を楽しもう」の中のほんの一部分です。これ以外にも、Listening, Speaking, Writingなどの効果的な学習方法について茂木さん独自のやり方が述べられています。

原書を含め、英語をたくさん読むということは本当の英語力をつけるためには一番大切なことなのかもしれませんが、根気が必要で時間がかかるため、途中で挫折して近道を探す人が多いのが現実です。

茂木健一郎さんはこの本の実践版として「モギケンの英語シャワーBOX」という本も出しています。


モギケンの音楽を聴くように英語を楽しもう!

モギケンの音楽を聴くように英語を楽しもう!

  • 作者: 茂木 健一郎
  • 出版社/メーカー: 朝日出版社
  • 発売日: 2011/04/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



モギケンの英語シャワーBOX 実践版

モギケンの英語シャワーBOX 実践版

  • 作者: 茂木 健一郎
  • 出版社/メーカー: 朝日出版社
  • 発売日: 2010/11/05
  • メディア: 単行本




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