ウサマ・ビンラディン容疑者殺害される [海外]

ウサマ・ビンラディン容疑者殺害される

国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者が米軍によって殺害されたというニュース。

もう10年も前に起きた事件なのですが、アメリカ国民にとっては決して忘れることのできない悲劇的な事件で、オバマ大統領が声明を発表したほどです。

しかしこれでテロが根絶されるのでしょうか。また新たなテロ事件が起きるのではという懸念が残ります。

「英文記事」
Bin Laden's death makes it harder to find truth: mother of 9/11 victim

The killing of Osama bin Laden by U.S. forces has received a favorable public response in the country, but the family of a Japanese victim of the Sept 11, 2001, attacks lamented Monday that bin Laden’s death has made it harder to find the truth about terrorism.

‘‘The truth was lost,’’ said Mari Sumiyama, 71, who lost her son, Yoichi Sugiyama, in the attack on the World Trade Center in New York. He died while working in a branch of the former Fuji Bank located in one of the Twin Towers. He was 34.

Sumiyama said she cannot accept her son’s death without knowing the truth. ‘‘Even now, I cannot say to him, ‘Please sleep peacefully,’‘’ she said.

She supported U.S. operations in Afghanistan following the 2001 attacks thinking it was reasonable given that the country harbored Osama bin Laden. But Sumiyama later changed her mind and came to think that violence only encourages retaliatory terrorism.

The moment she heard the news of bin Laden’s death, she felt anxiety that somebody could come forward soon to succeed him as a terrorist leader.

Sumiyama and her husband, Kazusada, 73, have struggled to find answers for questions such as what was bin Laden aiming to achieve by killing around 3,000 people, whether he was inspired by religious devotion and why he hated the United States.

But the death of bin Laden has made it impossible for the Sumiyamas to hear him testify at trial and learn about why he committed terrorism.
(Kyodo News)

「日本語訳」
アメリカ軍がウサマ・ビンラディン容疑者を殺害したことについて、アメリカ国民は好意的に受け止めている。しかし、2001年9月11日、同時多発テロの日本人犠牲者の家族は、ビンラディンの死亡でテロの真実の解明がいっそうむずかしくなってしまったと述べている。

「真実は失われてしまった」と語るのは住山まりさん(71)。息子の杉山よういちさんはニューヨークの世界貿易センタービルへの攻撃を受け、ツインタワーの一つに入っていた前富士銀行ニューヨーク支店に勤務していた時に死亡した。

「真実を知るまでは息子の死を受け入れることはできません。今でも、安らかに眠ってくださいとは息子に言うことはできません」と住吉さんは語っている。

ウサマ・ビンラディン容疑者をかくまっているのだからということで、2001年の攻撃後のアメリカ軍のアフガニスタン侵攻を支持していた。しかしその後住山さんの考えが変わり、暴力はまた報復テロを生むだけだと思うようになってきたとのこと。

住山さんはウサマ・ビンラディンが死亡したというニュースを聞いた瞬間、また誰か代わりになる者が現れてきて、テロのリーダーになっていくのではないかという不安を覚えた。

住吉さんと夫のかずさださん(73)は、3000人もの人間を殺害してウサマ・ビンラディンは一体何を達成しようとしていたのか、信仰心によって導かれて行った行動なのか、どうしてアメリカを憎んでいたのかーなどの疑問に対する答えを見つけようとしてきた。

しかしウサマ・ビンラディンの死亡によって、住吉さん夫婦は法廷で彼の証言を聞くことが出来なくなり、なぜテロを行ったのかを知ることも出来なくなってしまった。

「参考」
米中枢同時多発テロ
米東部上空で2001年9月11日、旅客機4機が相次いで乗っ取られ、2機はニューヨークの世界貿易センタービルの北棟と南棟に激突。3機目はワシントン近郊の国防総省に突っ込み、4機目はペンシルベニア州ピッツバーグ郊外に墜落。約3千人が死亡、行方不明になった。
当時のブッシュ大統領は「戦争状態」を宣言、国際テロ組織アルカイダの拠点だったアフガニスタンを空爆し、同年12月にタリバン政権を消滅させた。


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コメント 1

名無しのコン太

ウサマ・ビンラディンを殺害するように指示を出しました。
この経緯については、小説仕立てにして記述しました。
”原作「エシュロンキラー」”という小説で、
アルファポリス(http://www.alphapolis.co.jp/
の第4回ミステリー小説大賞(2011年7月1日
~31日)にエントリーしいます。
宜しかったら、アルファポリスに市民登録して、
”原作「エシュロンキラー」”を読んでください。
そして、”原作「エシュロンキラー」”に投票してください。

直リンクは、http://www.geocities.jp/internetshow2000/index.htmlです。

by 名無しのコン太 (2011-07-03 16:39) 

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