あまりにも早すぎる幼い少女たちの出産ー2 [海外]




U.N. report: Too many girls too young to give birth
(CNN 2013/10/30)

あまりにも早すぎる幼い少女たちの出産ー2


後進国に限った話ではない

10代での妊娠のほとんどのケースは後進国で起こってはいるが、先進国ではそうした問題は起こらないとは限らない。

10代の妊娠の5%は先進国で起こっている。

アメリカは10代の妊娠の数では先進国の中では群を抜いている。だが2011年には減少傾向にあり、15歳から19歳までの女性の妊娠率は過去最低となったことが疾病対策予防センターの調査でわかった。

アメリカの地方では10代の妊娠問題を抱えている

10代の妊娠率の低い国であっても少数民族や社会とのつながりを持たずに生活しているグループでは早期妊娠につながるような社会経済的な問題を抱えている。


セルビアではローマ少数民族の間での10代の妊娠率はセルビア国内の6倍以上にも上っている。

ブルガリアではローマ民族の少女たちの半数が18歳になる前に出産しており、排他社会、児童婚、医療制度の不足などが問題となっている。


幼い少女たちの妊娠を防ぐためには

妊娠予防キャンペーンは少女たちの行い・態度を改めることに主眼が置かれていて、暗黙のうちに少女たちの早期妊娠を非難していることになる。

「こうしたアプローチや考え方では正しい問題解決にはならない。幼い少女たちの前に立ちはだかっている環境や社会的プレッシャーからどうやって逃れるかということの説明がなされていない。」

「子供を出産して母親になることが子供から大人へと成長していく過程なのだという印象を与えてしまいかねないことになる。」と国連人口基金専務理事のBabatunde Osotimenhin氏は話している。

今回の国連のレポートでは「少女たちの人的資源を築き上げ、母親になることだけが女性の生き方ではない。」ということを彼女たちに教えていくことを提唱している。

レポートではケニアの学校で児童に無償で制服を与えたら、児童が学校を途中でやめていく率が18%、妊娠の率が17%も減少したという例を挙げて、教育の普及が効果的な手段だとしている。

グアテマラのマヤ族は国内で最も文明の遅れた部族であるが、児童婚の問題を抱えている。

支援ネットワークはこうしたマヤ部族の少女たちに安全な場所を提供、リーダーシップについて教えたところ、学校にとどまってこのプログラムに参加した少女たちの妊娠率は国の平均と比べて相当低くなったとしている。


★その国や地方に古くから伝わる因習・風習などにより、人間の基本的人権、人間としての尊厳を、そして未来をも奪われてしまう数多くの幼き少女たち。

彼女たちを救うにはマララさん(パキスタンの女性活動家)が訴えているように教育を受ける権利の確保が大切なのかもしれない。

★参考ブログ゛
マララさん国連で演説ー本とペンを手に取ろう 
将来を奪われた児童花嫁たちーその1
将来を奪われた児童花嫁たちーその2
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