少女たちがチャイルド結婚へと走る背景とは [海外]




Fear, instability driving early marriage around the world, report says
(CNN 2013/03/08)

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右側の正面を向いている女性がフマイヤさん


まだあどけない年若き少女たちがチャイルド結婚する背景とは

フマイヤさんは16歳になる女性だが、友人のうち6人はもう結婚しており、子供がいる人もいるという。

フマイヤさんはタジプール村出身。

タジプールでは女性の66%が18歳になる前に結婚している。フマイヤさんの祖母は9歳で、そして母親は16歳で結婚している。

フマイヤさんはこうした早婚の流れを断ち切ろうと決めた。フマイヤさんは今地元でチャイルド結婚に反対するキャンペーンを行っていて、少女たちが早婚に走らないように手助けをしている。

フマイヤさんは次のように話している。

「私たちの国では、女の子たちは家庭では自分の意見を言う事が出来ないのです。結婚が決まると、父親は結婚したらどうなるのかについては教えてくれないのです。そして2,3日後には結婚してしまうのです。

女の子は家族には重荷となっており、家族の収入には貢献してくれないものだと両親は思っているのです。それで女の子には家族に対して何か自分の意見を言う権利はないのです。」

ワールドビジョンで子供の人権政策を担当しているエリカ・ホールさん.によると、こうした問題はバングラデシュに限ったことではなく、世界的に見ても毎年1350万人もの女の子たちが18歳以下で結婚していて、こうした数は現在も増え続けているという。

ワールド・ビジョンが最近発表した"Untying the Knot"という報告によると、紛争・災害の時代になると両親は自分たちの安全・安心を確保しようとしてチャイルド結婚が増えるという。
※tie the knotは「結婚する」という意味だが、untie the knotだとその反対の意味になる

早婚に至るには様々な要因がある。

貧困、女性軽視、社会規範などが大きな要因となっている。そして戦争危機や家を追われたりすることなども大きな要因となっている。

こうした要因は少女たちの人生に計り知れない影響を与えており、教育を受ける機会が少なくなり、貧困に陥ったり、妊娠中に合併症になったりして健康に障害が出たりすることがある

干ばつや食料不足などで国内情勢が不安定となっているナイジェリア、ソマリア、バングラデシュなどの国は世界でチャイルド結婚の率が高いと言う。そして気候変動も大きな要因となっているという。

難民避難キャンプなどでもチャイルド結婚の率が高い。というのも自分たちのバージンを守るために早く結婚するように勧められるからである。多くの国ではチャイルド結婚を防ごうと法律を作ったりしているが、その効力は弱く、無いに等しいと言う。

地域社会の協力のほかに、教育を受ける機会や法律の整備などがチャイルド結婚に対する考え方を変えるのに大きな鍵となるのですとホール氏は話している。


World Vision( ワールド・ビジョン)について

ワールド・ビジョンは、キリスト教精神に基づいて開発援助、緊急人道支援、アドボカシー活動(市民社会や政府への働きかけ)を行う国際NGOです。子どもたちとその家族、そして彼らが暮らす地域社会とともに、貧困と不公正を克服する活動を行っています。宗教、人種、民族、性別にかかわらず、全ての人びとのために働きます。(ワールド・ビジョン・ジャパンのホームページより)


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