真珠湾攻撃は実はソ連スパイの陰謀だったーその3 [戦争]
アメリカ政府に対日強硬策を取らせるスターリン政権の思惑とは
★ルーズベルト大統領が中国大陸からの暫時撤廃を条件に日本に対する石油禁輸措置を緩和することにほとんど同意しようとした時に、ホワイトはヒステリックな内容の草案を作成した。
それは中国を血で汚れた金貨30枚で敵国に売ることは、極東のみならずヨーロッパでの我が国の国策を弱めてしまうことになり、ファシズムに対抗する偉大なる民主的な戦いにおいて、アメリカの世界におけるリーダーシップに陰りが生じてしまうことになるというものだった。
結局アメリカ政府は日本に対する石油禁輸措置を緩和することなく、日本に対して中国大陸から即時撤退、満州国の無効化、そして陸海軍軍需物資の3/4をアメリカに売却することを要求したのだ。
アメリカの強硬策に対して日本はついに宣戦布告をする
アメリカ側からのこうした要求は侮辱であり、脅威であると感じた日本政府は開戦やむなしと判断した。そこで日本は真珠湾やフィリピンにある太平洋艦隊に攻撃をかけるという代替え計画を進めていった。
そうした日本の計画により、スターリンはハリー・デクスター・ホワイトの工作におかげで東側からの日本との戦争を回避できたのだ。
ホワイトはアメリカの対ソ政策がソ連側の有利に運ぶように工作を続けていったが、ウイタカー・チェンバーズとエリザベス・ベントリーがソ連の亡命者であることが明るみになったため、ホワイトは財務省の華麗なる地位からあっという間に没落していった。
ホワイトは1948年に非米活動委員会にみじめな姿をさらした3日後に亡くなったが、自殺であることはほぼ間違いない。
ホワイトは1950年、FBIにより反逆者としての烙印を押されたが、日本軍の真珠湾攻撃を誘発させる命を受けていたという話は1996年にホワイトにスパイ活動を指示していたKGB陸軍中将ビタリー・パブロフが発表した回顧録の中で明らかにするまで世に知られてはいなかった。
ホワイトの工作活動のおかげてソビエトは救われたのだとパブロフは回顧録の中で述べている。
★Pearl Harbor 2.0という記事を書いたJohn Kosterは最近Operation Snow: How a Soviet Mole in FDR’s White House Triggered Pearl Harborというタイトルの本を出版、その中でソ連スパイによる暗躍で日米戦争が勃発したことを詳しく述べている。
Operation Snow: How a Soviet Mole in FDR's White House Triggered Pearl Harbor
- 作者: John Koster
- 出版社/メーカー: Regnery Pub
- 発売日: 2012/09/17
- メディア: ハードカバー
★この本の内容説明
「1941年12月7日の日本軍による真珠湾攻撃の背後にあって、この奇襲攻撃を日本に駆り立てたのは、ロシアであるということに対して、著者は疑う余地のない証拠を提供している。
これまで、日本による真珠湾攻撃は日本軍の見事な軍事作戦だとか、アメリカ諜報部の失敗だったとか、ルーズベルト政権の陰謀だとか、さまざまな憶測を呼んできたが、あの運命的な日の真実は今日に至るまで謎に包まれていたままであった。
機密が解除された証拠やこれまで翻訳されていなかった文書などを用いて、アメリカ人にとって屈辱の日とされてきたあの日の真実について述べている。
ジョゼフ・スターリンとKGBが2重スパイや共産主義シンパなどの広大なネットワークを駆使して日本をアメリカとの戦争に導いていったことが示され、真珠湾攻撃の背後にはソビエトの関与があったことは疑う余地がないとしている。
手に汗握るスパイ活動、ミステリー、そして戦争と"Operation Snow"はこれまでの真珠湾攻撃や第二次世界大戦に対する我々の見方を永久に変えてしまうだろう。」
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