ホームレスが観光案内

★ホームレスが観光ガイドとして働くー札幌

オープンした案内所ではビッグイシューも販売されている＝札幌駅前通地下歩行空間(asahi.com)


この暮れに向けて何かと暗い話題の多い時期となりましたが、久々に明るいニュースが札幌から発信されました。

ホームレスを観光案内所で観光ガイドとして雇ったという話題です。ただし、給料は出ないそうです、あくまでも雑誌「ビッグイッシュー」の売り上げの一部が彼らの収入になるとのこと。

これから北海道は雪と寒さのシーズンを迎えますので、地下歩道で堂々と商売ができるのは彼らにとってはとてもありがたい事でしょう。

今回案内所に雇われたホームレスは５人ですが、札幌にはもっともっとホームレスがいるはずです。そういう人たちは寒い冬はどこで過ごすことになるのか大変心配です。

「英文記事」

Homeless people run tourist information booth in Sapporo

SAPPORO —

Homeless people have been hired to run a tourist information booth in Sapporo, known for its cuisine and yearly snow festival, in a bid to fight prejudice while helping lost visitors.

Five staff, all currently or formerly homeless, have been trained to act as city guides at the booth, that was opened on Dec 9 by a magazine dedicated to helping the homeless earn a living.

The plan was approved by city authorities in Sapporo, a city that is visited by millions of tourists each year and is the gateway to some of the country’s top ski resorts.

“I hope that the information desk will help people discard their prejudice against homeless people and provide homeless people with a social connection,” Nagisa Hirata, a volunteer at magazine Big Issue Sapporo, told AFP.

The employees do not earn a salary but instead get a cut from sales of the 300-yen magazine, Hirata said, adding that the booth is on a busy underground pathway that is warm and “not affected by weather.”

Temperatures in Sapporo dip well below freezing each winter.

(AFP 2011/12.18)

「日本語」

「ホームレスが、おいしい料理や雪まつりで有名な札幌市の観光案内所に雇われ、道案内をしながらホームレスへの偏見と闘っている。

スタッフ５人は全員ホームレスと元ホームレスで、ガイドとしての研修を受けてきた。この案内所は１２月９日にホームレスの自立支援をおこなっている雑誌により開設されたもの。

この案内所は札幌市当局から許可が下りたもので、札幌市には毎年何百万人もの観光客が訪れ、日本有数のスキーリゾートへの玄関口ともなっている。

「この案内所の開設により、ホームレスに対する人々の偏見がなくなり、ホームレスとの社会的なつながりが出来ればと思っています。」と語るのは雑誌「ビッグ・イッシュウさっぽろ」の代表者の平田 なぎささん。

この案内所のスタッフには給料は出ないが、３００円の雑誌の売り上げの一部が売った人の収入となる。「この案内所は地下の歩行空間にあるので、暖かくて天候に左右されないのです。」とも語っている。」

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