オリンパス損失隠し [オリンパス]

有価証券の損失隠し、オリンパスが認める

オリンパス高山修一.jpg
記者会見で頭を下げる高山修一社長

オリンパスが、有価証券などの含み損を先送りして、その損失を穴埋めするために買収費用や、顧問料などを流用していたことを、これまでの発表から一転して認めたというニュース。

NHKの英語ニュースから記事を取り上げました。

「英文記事」

Olympus admits to cover-up

Japanese optical equipment maker Olympus has admitted to covering up investment losses through fees paid to a consulting firm for the purchase of a British medical equipment maker.

The company says it has dismissed Vice President Hisashi Mori for his involvement in the cover up.

Olympus says it had deferred calculating losses from securities investments since the 1990s.

It said in a statement on Tuesday that a third-party committee found that fees paid to a consulting firm in connection with the purchase of Gyrus Group PLC were used to cover latent investment losses.

It says purchases of 3 domestic firms were also intended to paper over similar investment losses
(NHK world news 2011/11/08)

「日本語」

オリンパス、損失隠しを認める


「日本の光学機器メーカーのオリンパスが、イギリスの医療機器メーカー買収に伴い、投資助言会社に支払った顧問料を流用して、投資の損失隠しをしたことを認めた。

損失隠しに関与したとして、森久志副社長を解任したと同社は伝えている。

オリンパスは1990年代以降、有価証券投資の含み損を先送りしてきたと話している。11月8日の会見では、第3者委員会が、ジャイラス・グループのPLC買収に関連して、コンサルタント会社に支払われた顧問料が、投資含み損を補うために使われたことを突き止めた。

国内3企業の買収費用も、同様の投資損失補てんに使われたと同委員会は伝えている。」

オリンパスはこれまで会社買収の際に、本来支払うべき額より高い金額を支払い、複数のファンドを通すなどして、有価証券投資の損失を分からないように隠していたようです。

日本企業の中でも、日本が世界に誇るトップメーカーでもあるオリンパスの損失隠しの発覚。 この問題、海外メディアはかなり厳しい目で見ているようで、日本企業全体の「企業統治(corporate governance)」の信頼が大きく揺らいできているのは間違いない。

解任された元社長のマイケル・ウッドフォード氏は日本に戻ってくるのでしょうか。少し気になります。

「日本の常識は、世界の非常識」にならないようにしてもらいたいものです。

関連サイトはこちら
オリンパス社長解任劇






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