スティーブ・ジョブズの革命-1 [スティーブ・ジョブズ]

アップル社の創業者でIT業界の変革者とも言われているスティーブ・ジョブズが亡くなってから、マスコミから様々な特集記事が出されています。

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イギリスの経済誌エコノミストが最近出したスティーブ・ジョブズの特集記事を紹介します。

この記事では彼はマジシャンだったと述べています。どういうことかというと、今まで、コンピュータのような非人間的な機械を、人間が日常生活の中で便利に使えるような製品に作り変え、われわれのライフスタイルまでも変えてしまったというのです。つまり、個人の生活の中に抵抗なく入っていけるようなIT製品を作り上げた点が単なる技術者とは違うというのです。

そういった意味で、スティーブ・ジョブズはIT産業界に革命をおこしたともいえるが、この革命はまだ始まったばかりなのだ。スティーブ・ジョブズのおこしたIT革命の後を引き継ぐ者が次々と現れてくることでしょ。そして我々の生活様式もその恩恵を受けて、がらりと変わってくる時代がやってくるのはもはや間違いない。

このエコノミストの特集記事、前半部分を少し紹介します。英文の下に和訳を載せましたので参考にしてください。

「英文記事」

The magician

The revolution that Steve Jobs led is only just beginning

Oct 8th 2011 | from the print edition

WHEN it came to putting on a show, nobody else in the computer industry, or any other industry for that matter, could match Steve Jobs. His product launches, at which he would stand alone on a black stage and conjure up an “incredible” new electronic gadget in front of an awed crowd, were the performances of a master showman. All computers do is fetch and shuffle numbers, he once explained, but do it fast enough and “the results appear to be magic”. Mr Jobs, who died this week aged 56, spent his life packaging that magic into elegantly designed, easy-to-use products.

The reaction to his death, with people leaving candles and flowers outside Apple stores and the internet humming with tributes from politicians, is proof that Mr Jobs had become something much more significant than just a clever money-maker. He stood out in three ways—as a technologist, as a corporate leader and as somebody who was able to make people love what had previously been impersonal, functional gadgets. Strangely, it is this last quality that may have the deepest effect on the way people live. The era of personal technology is in many ways just beginning.

「日本語訳」

スティーブ・ジョブズのおこした革命は始まったばかりだ


「新製品紹介のステージ・ショーをやらせたら、コンピュータ業界やその他のどんな業界においても、スティーブ・ジョブズの右に出る者はいなかった。

黒いステージに1人で登場し、見事なまでの新製品を魔法のように取り出しては来場者をあっと言わせるスティーブのプレゼンはまさに演出の達人の演技であった。

「コンピュータが出来ることはせいぜい数字を拾い集めて、それを混ぜ合わせるだけだが、その過程をうんと早く行えば、その結果は魔法のように見える」とかつて説明したことがあった。ジョブズは56歳で亡くなったが、そのマジックを使って、上品なデザインの使いやすい製品を生み出すことに一生を費やした。

スティーブ・ジョブズの死を受けて、世界各国のアップルストアの前にキャンドルや花束をささげる人が出てきたり、インターネット上では政治家からの賛辞の言葉が数多く載せられていた。そうした反応を見ると、ジョブズ氏は単なる頭のよい金儲けに熱心な人物ではなくて、まれにみる大物人物だったということがわかる。

ジョブズ氏は3つの面で出色の人物であった。まず第1に技術者として、第2に企業経営者として、そして第3には、これまで非人間的で機能本位の製品を人々に愛されるように変えることが出来る人物として。

不思議なことだが、この第3の資質こそが、人々の生活様式に非常に大きな影響を与えることがあるのだ。個人向けのテクノロジーの時代は様々な意味で、今始まったばかりなのだ。」


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