医療保険制度の崩壊ーその2 [エコノミスト記事]

日本の医療制度が危ないーその2

health care in Japan.jpg

プラスの面

患者はいつでも24時間以内に診てもらうことができる。ただし、3分間の診察に数時間も待たされることがたびたびある。心臓発作の発生率はアメリカやフランスの4分の1。しかし、心臓発作による死亡率はアメリカやフランスの2倍となっている。

もうからない医者の仕事

1日に100人もの患者を診察する医者もいる。給料が安いので、検査や薬の処方を過度に多くしたり、入院患者を作ったりして、収益をあげている。ヘルニアの手術のような簡単な手術だったら、西欧では1泊する必要はないが、それが日本では5日間の入院になってしまうのである。

貧弱な救急患者対応

救急患者の診察面では、お粗末な面が多くみられる。比較的小さな市では、救急車が救急病院を何軒も探して市内を走り回り、ようやく患者を何とか受け入れてくれる病身を見つけることはそれほど珍しいことではない。このような急患のたらいまわしで患者か亡くなった例もある。

大病院よりもクリニックの方が楽

救急診療が不足している1つの理由に、大病院の代わりに小さなクリニックがたくさんある事が挙げられる。クリニックの経営の方が、大病院勤務よりも労働時間が短くて、より多くの収入を得ることが出来るので、クリニックを選択する医者が多いのである。

進まない先端医療技術

日本の医療制度では、最先端医療技術の導入には消極的だ。医療費は厳密に規定されているが、医療品質については規定はされていない。そのため、日本の医療産業が政府の計画しているような将来の経済成長の柱になることは難しい。

徹底した経費削減と医療制度の改革

日本人は自国の医療制度を自慢するのはよいのだが、これからの時代、徹底した経費削減と医療制度改革を行わないと、来るべき大幅な人口減による日本の縮小という問題の対応に苦慮することになるだろう。

日本の医療制度が危ないーその1

関連サイト
長寿世界一は木村次郎右衛門さん





nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。