長寿王国日本の終末 [健康・医療お役立ち情報]

長寿大国日本に陰りが見えてきた。

1970年代ごろから、世界長寿ナンバーワンの地位を築いてきた日本だが、そのナンバーワンの地位が危うくなってきているという記事。

その原因とは何か、米誌Timeが伝えています。

Japanese Longevity — How Long Will It Last?


日本の遺伝的体質や食生活などの文化的な要因などが、長寿大国日本を支えてきたのは間違いないが、日本の生活水準を向上させ、平均寿命が伸びて、日本を長寿世界一の国にした大きな要因は皆保険制度であることは間違いない。

Lancetという医療ジャーナルが最近、日本の皆保険制度50年を評価して、日本の長寿問題を特集した。しかし、その記事内容は、残念ながら日本にとって良いことばかりではない。

その記事内容とは次の通り。

今のところ、日本はまだ世界一の長寿国だが、すぐ後ろにスウェーデン、イタリア、オーストラリアなどの長寿国が急迫している。

長寿を妨げているもの

日本の成人死亡率がなかなか低くならないのは、喫煙率の高さ、食生活の変化による体脂肪率の増大、そして自殺率の増加などが原因となっている。

皆保険の限界

こうした傾向が続けば、成人死亡率低下は他の国々に抜かれることになってしまう。日本の皆保険は、厖大化している21世紀の健康問題に十分対応出来ていない。今日本の医療は、景気の低迷、政治の混乱、高齢化人口、不十分なたばこ規制などの問題を抱えていて、新たな健康上の様々な課題に十分対応できるとは思えない。こうした課題に取り組むには、安い治療費で多くの患者を診る今の皆保険では無理である。

増え続ける自殺者

また、病気だけが寿命の障害物となっているのではない。日本では毎年、3万人以上もの人が自らの命を絶っている。景気低迷の影響による失業率の上昇が、自殺率の増加と関係があるのではと指摘する学者もいる。

慢性疾患患者の増加

今日本が直面している最大の健康上の課題は、慢性疾患の要因となる喫煙、肥満、自分ではコントロールできない高血圧などの生活様式と関連がある。日本の皆保険は、高齢化人口による高齢者患者の増加や、3月の東日本大震災などの自然災害によるけが人の治療などで、すでに過大な負担を強いられている。

生活様式からくる慢性疾患患者の増大、高齢化人口、自殺者の増加など、長寿国日本に大きな障害がのしかかってきている。日本は果たしてこのまま長寿世界一の座にとどまることができるのだろうか。

日本の新聞もこの記事を取り上げています。

長寿世界一の日本に警鐘 英医学誌、喫煙・自殺増加懸念(朝日新聞)

関連サイト

日本の医療制度が危ないーその1


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