原発安全神話ー4 [原発・原発事故]

原発PR施設をより豪華にして人目を引くようにする。電力会社のこの狙いは一体どこにあるのか。
ニューヨーク・タイムズの記事はこの問題を徹底して追及していきます。

トントゥビレッジ.jpg
東北電力東通原子力発電所
トントゥビレッジ











‘Safety Myth’ Left Japan Ripe for Nuclear Crisis
A Public Relations Drive

「大意4」   「大意1」   「大意2」   「大意3」   
電力会社は原発の安全性をPRするため、原発PR施設を建設したが、当初は「原発技術の話に興味がある成人男性」を対象にした簡素な作りであった。

ところが、チェルノブイリ原発事故発生を機に、「凝ったテーマパーク」に装いを変えて、原発と放射線に最も懸念を抱く若い母親の不安を払拭しようとした。

青森県にある東通原発には最新の原発PR施設があり、ここでは森の妖精「トントゥ」がテーマになっている。この施設ではアニメキャラクターが登場する様々なイベントを開催して、子供たちや若い親たちを楽しませている。

アリス館志賀には昨年10万人の来場者が訪れた。
「アリスが原発の不思議を発見、芋虫は放射能は安全だと言ってアリスを安心させ、チェシャー猫は、エネルギー資源についてアリスが学習するのを手伝う。キャンディーを食べて体が小さくなったアリスはウサギの穴ではなくて、25分の1の志賀原発の模型の中に入っていく」
※芋虫もチェシャー猫も「不思議の国のアリス」に出てくる登場人物

検定教科書は書き直され、原発の安全性に疑問を持たせるような記述は避け、ヨーロッパでの反原発運動の高まりに関する記述は削除され、チェルノブイリの記述は脚注に追いやられてしまった。

こうした教育の効果が世論調査にも表れ、福島第一原発の事故の後でも日本の若者は原発の最大の支持者だという結果が出る。

原発事業者自体がこの「安全神話」を信じるようになっていき、そこから抜け出せなくなってしまい、福島第一原発事故では、緊急対応策が打ち出せなかったのだ。

世界にtsunamiという言葉を送りだした国、日本、国内の原発施設ではではこの津波に対する防護策がほとんど取られて来なかったのである。




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