大間原発と小笠原厚子さん一家 [原発・原発事故]

小笠原厚子さん一家は、青森県大間町に建設予定の原子力発電所の建設にこの20年間反対してきたというニュースをブルームバーグが動画付きで紹介しています。

小笠原さんログハウス.jpg
小笠原厚子さんの
ログハウス











「英文記事」
Japan Family Takes Stand Against New Nuclear Plant

June 30 (Bloomberg) -- Bloomberg's Stuart Biggs reports from Oma, northern Japan, on the construction of a new nuclear power station set to open in 2014. Atsuko Ogasawara’s family rejected offers of more than $2 million for their property during a two-decade bid to prevent Electric Power Development Co., a utility also known as J-Power, from building the station. The family’s log bungalow, now surrounded by J-Power’s land, is a focal point for Japan’s antinuclear movement, attracting letters and visits from supporters across Japan. Ogasawara says the bungalow forced the company to move the reactor 250 meters (270 yards) away.
(Bloomberg 2011/06/30)

「日本語訳」
6月30日(ブルームバーグ):ブルームバーグのスチュアート・ビグズが、2014年営業運転開始予定の新しい原発建設予定地がある北日本の大間からレポートします。
小笠原厚子さんの一家は、20年もの間、2億円にも上る土地売却の申し入れを拒否し、Jパワーの原子力発電所の建設に反対してきた。Jパワーの敷地に囲まれた小笠原家のログハウスは、日本の反原発運動の中心となり、全国各地の支持者から手紙が届いたり、訪問を受けたりすることもある。ログハウスがあるため、Jパワーは原子炉を250メートル移動させなければならなかったと小笠原さんは話している。

ワンポイント英語
take stand against 「~に反対の態度を取る」
focal point 「中心」
...forced the company to ~ 「...のために電力会社は~せざるを得なくなった」
※このforceの用法意外とむずかしい?
「物事+force +人+to ~ 」という構造ですが、受験生にはおなじみの無生物主語の構文です。
受験英語のみならず、こういうニュース英語にもたびたび出てきますので、その用法に慣れておくとよいでしょう。
「例」
Bad weather forced us to call off the picnic.
「悪天候のため我々はピクニックを中止せざるをえなかった」
J-Power 「電源開発株式会社」

このニュースに関する詳しいサイトはこちらを見てください。
巨額原発マネーに住民が孤高の抵抗-マグロの街に見る立地策の縮図

小笠原さんは、本州北端にある人口6300人の青森県大間町で原発の建設予定地に土地を所有していた176世帯の中で、反対を貫く最後の住人。他の住人は交付金と引き換えに建設に賛成。

小笠原さんはこれまで、土地売却の圧力をかける手紙が送りつけられたり、脅迫電話を受けたり、様々な嫌がらせを受けてきたようです。

このような苦難に見舞われながらも、原発反対を貫く小笠原さん、これからも圧力に屈することなく自分の信念を貫いていくことでしょう。世の中が脱原発の方向に少しずつ向かっていくのではないでしょうか。


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