夫婦間のレイプは違法?-3 [海外]
Marital rape: Why is it legal in India?
(CNN 2015/03/09)
夫婦間のレイプは違法?ーその3
心理学者のカシャプ氏によるとインド人はセックスについて誤った考え方を持っているという。
「まず、インドには性教育というものがないし、多くの政治家たちは性教育については強硬に反対をしている。」と話している。
何校かの学校では性教育を行う準備に取り掛かっていたが、それに対して快く思わない人たちが出てきて結局取りやめとなってしまった。
カシャプさんはインドで夫婦のカウンセリングを行うクリニックを開いているが、診療所に診察にに来る人たちは自分たちの感情を表に出すことはしないという。
こうしたクリニックはインドではほとんどなくて、利用できるクリニックがあったとしても国の許可を得たものではなく、診察料も非常に高くて一般社会からはかけ離れた受け入れられていない存在である。
そうしたクリニックに行けば世間からは狂人扱いされるという。
今インドではデジタル時代を活用する女性が出てきている。
「セックスや性的関係については全部インターネットから学びました。」と話すのはプリーシ・ラマムーアサイさん。
「インターネットは知識の宝庫です。驚くべき情報源です。」 「私はこうしたセックスに関するあらゆる情報は主にインターネットから得ています。」
マハパトラさんは次のように語る。
「夫には自分が望むやり方で肉体的欲求を満足させる十分な権利があり、妻はその夫の要求に従わなければならないということを十分に理解したうえで妻は結婚に同意していると一般的には考えられています。」
「家長制度を重んじる風習はインドではいまだに根強く民衆の間に残ってはいるが、結婚のすべてに夫婦間のレイプ事件が存在すると考えるのは間違いです。」
「インターネットを活用して人々の考え方を変えていくことが必要だと考えています。女性はもっと自分の考えを主張していけるような教育が必要です。そして社会福祉の広告やドキュメンタリー映画などをソーシャル・メディアで放送するようにすべきです。」
「今日の若者にはセックスに対する正しい情報を伝えていく必要があります。社会改革は一夜にして出来るものではありません。何世代にもわたる時間が必要なのです。」とカシャプさんは語る。
★インドでのレイプ事件はたびたびマスコミで報道されていますが、表面化していないレイプ事件が非常に多くあり、そのほとんどが夫からの暴行であるとの内容には驚くばかりです。
男性中心の家長制度を改めるには正しい知識の普及と国民の意識改革が必要のようですが、それには相当の時間がかかりそうです。
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