フライト遅延が2週間に乗客の怒りが爆発 [海外]




In China, two weeks of flight delays have passengers seething
(The Washington Post 2014/07/29)


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上海ホンチヤオ空港行の列車を待つ乗客でごった返しているホンチヤオ駅


中国ではフライトの遅れやキャンセルは日常茶飯事


フライトの遅延が2,3時間は普通のことだと思う乗客は多いが、中国ではなんと2週間の遅れが出ていてしかも事態はますます悪くなっているようだ。

ワシントンポスト紙は中国でのフライトの遅れについてレポートしていますが、中国国内ではフライトの遅延が慢性化しているようです。

「記事内容」

フライトの遅れとキャンセルー今年はさらに悪化の一途をたどっているーは先週あたりから始まり、北京空港と上海空港では数百に及ぶフライトが遅れたりキャンセルとなり、しかも航空会社からはほとんど何の説明もないままだ。


そして乗客たちは何日もターミナル内での足止めをされることとなった。

航空当局は上海空港の運航便数を数日間は75%削減すると発表。

フライトの遅れは軍事訓練のせい?


中国防衛省は中国南東の海岸沖で1週間にわたり軍事訓練を行うと発表したが、これとフライトの遅れとは関係がないと述べた。

「世界の主要35空港定刻運航ランキング」では北京空港がワーストワンとなっている。

北京空港ではフライトの80%以上が、上海空港では71%以上に遅れが出ているという。
※同空港は「フライト遅延が世界最多の空港」となっている。

こうしたフライトの遅れに航空会社のサービスの悪さも加わり、乗客の怒りを買う事態にまで発展している。

航空会社のスタッフと、フライトの遅れで空港内に足止めされて補償を要求する乗客との間で小競り合いが起きるのは珍しいことではない。

シンセン市内の空港では数週間にわたって何機ものフライトが遅れ、航空会社のあいまいな対応と情報の不足に激怒した乗客が暴力行為に及び、数人がけがをするという事件が発生した。

軍が領空のほとんどをコントロール


中国内での航空機の慢性的な発着の遅れの説明としては政府が航空路線を厳しく制限しているからだと言われている。

政府が国内航空路線の80%を掌握しており、民間航空会社が自由に飛行できる余地はほとんどないという。
※中国の領空は軍が80%を管理しており、民間の航空会社は残りの20%しか使用できない


その一方で、各航空会社は中産階級が増えて飛行機の利用需要に合わせてフライトを少しずつ増やしている。

フライトの遅延についてネット上では様々な憶測が飛び交っているが、憶測に過ぎないでっち上げのデマを当局は厳しく取り締まっている。


★時間通りに発着しないフライトの慢性的な遅れに慣れっこになっている中国国民も我慢の限界にきているようです。

列車、バス、飛行機などの交通機関がほぼ定刻通りに発着する日本は中国にとっては驚異的だと見えることでしょう。










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