ありのままのセーラー服おじさんが大人気 [社会]




A 51-year-old male schoolgirl? Meet Tokyo's inspirational cross-dresser
(CNN 2014/07/20)

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★これが今巷で有名な“セーラー服おじさん”

セーラー服姿の中年男がなぜか受けている


セーラー服を着た白ヒゲの中年男ー“セーラー服おじさん”がCNNのニュースに取り上げられました。

それにしても流暢な英語を話すこの男性、いったい何者なのでしょうか。以下に記事の内容を要約して紹介します。



★他人との和と協調性を重んじる国―日本では人が自由に自分が望む生き方をするのは難しい。

ましてや普通の人とはかなり違った奇抜な恰好をして生活することは特に難しい。

“セーラー服おじさん”こと小林秀章さん(51)は3年ほど前からセーラー服姿の15歳の女子学生の恰好をするようになった。

ポニーテールの髪型、ハイソックス、ペニー・ローファー、赤のネッカチーフのいでたちはセーラー服姿の日本の女子学生そのものである。

ところが制服姿の中身はというと、薄くなってきた白髪とあごひげを生やした中年男で何とも異様な雰囲気なのだ。

小林さんこの奇妙な出で立ちに居心地が良くなり、徐々に東京の通りでは受け入れられるようになってきたのだ。


セーラー服おじさんの正体は


小林さんの本来の職業はコンピューター・エンジニアだ。

小林さんは大学では数学を専攻したが、学生時代は非常に内向的な性格だったという。

そんな小林さんは今では通りを歩いていると1日に100回も一緒に写真を撮りたいと頼まれて写真のポーズを取るという。


小林さんの話。

「日本の社会は他人との協調性が求められる社会なのですが、社会に自分を合わせていくと息苦しくなってしまうのです。」

そんな保守的な国ー日本の首都に個性が発揮できる場所が出来たのだ。特に原宿界隈には観光客が大勢集まり、普通の人とは違った姿の住民の姿を写真に収めていく。

コスプレは今日本では大ブームでコスプレの熱狂的なファンが代々木公園界隈に集い、自分たちのコスプレ姿を披露するのだが、51歳になる小林さんのセーラー服姿が一段と目立っている。


居心地が良くてリラックス出来て幸せな気分


カリフォルニアから観光で日本にやってきたLola Fantappieさんはオタク文化の中心地である秋葉原で小林さんと出会い、次のように話している。

「小林さんが自分の生き方に満足していることに感心しました。リラックスしていてとても楽しそうで、彼はまさに人生をエンジョイしています。」

ありのままに生きよう


日本の公立の学校教育では、「出る杭は打たれる」と言われているが、小林さんのような中年のcross-dresser(異性の衣装を身にまとう人)が現れて生徒の学習意欲を引き出してくれる役割を果たすとすれば日本の教育制度にとって大きな前進となる。

早稲田塾の責任者のAlexander Blackhallの話。

「小林さんはありのままの自分になりなさいというメッセージを送っているのです。 本当の自分を発見する旅に出ることが日本の若者にとって今まさに必要なことなのです。」

「何が自分がやりたいことがあれば、それをやりなさい。それが豊かで幸せな人生を送るための秘訣なのです。」と小林さんは語る。

cross-dresser(異性の衣装を身に着ける人)の歴史


歴史的に見て、異性の衣類を身につけることは日本の文化に重要な役割を果たしてきた。女形を演じる男の歌舞伎役者は今も昔も日本の芸術として日本文化に根付いている。
最近の例では宝塚レビューが挙げられる。

テレビのバラエティー番組やアニメ、マンガなどでもcross-dresserが取り上げられようになってきた。

男が女性の衣服を着ることはポップ・カルチャーでは受け入れられてきてはいるが、現実の生活ではかなり違うと小林さんは話している。

罵声を浴びせられたり、これまで幾度となく警察官に呼び止められたこともあったという。

今では渋谷から原宿にかけての通りを歩いていると、大勢の人がこぞって一緒に写真を取り、そして我慢することの大切さを伝えることが出来る子供たちとの出会いがあり、自分のスタイルに満足していると話している。

そして自分を体制に合わせる必要のない人生を送ることがいかに自由なことかについて小林さんは次のように話している。

「体制に受け入れられようとして型にはまった人生を送る必要はないのです。ありのままの自分を出せばいいのです。」

セーラー服おじさんについて詳しいことはこちらをご覧下さい。
「なぜ人気になったか分からない」(ITmedia ニュース) 「セーラー服おじさん」


★映画の興行記録を次々と塗り替えている「アナと雪の女王」ですが、この映画の主題歌『Let It Go』はまさに「ありのままに」です。映画も「セーラー服おじさん」もありのままに生きることの大切さを私たちに教えてくれているようです。


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★セーラー服おじさんはこの記事に出てきた塾の講師もしていて、かなりの英語の使い手のようで、以下のビデオではCNNのレポーターのインタビューに見事な英語で答えています。






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