日本経済活性化の鍵は女性力だ-No.1 [経済]




Japanese leader Abe wants more women to work. So he’s got big plans for day care.
(The Washington Post 2014/08/02)

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ハイウエー・バイパスの真下にある屏風ヶ浦はるかぜ保育園では60人の児童が「読み・書き・計算」逆立ちや宙返りなどの体操も行っている。


Japan is experiencing a severe shortage in day-care slots, making it difficult for mothers to return to work. The country’s prime minister says his top priority is to get more mothers into the workplace to help the troubled economy. (Anna Fifield/The Washington Post)

「日本では深刻な保育所不足のため、母親は出産後仕事に復帰することが難しくなってきている。安倍首相は職場で母親たちを労働力として積極的に活用し、混迷する経済を立て直すことを最優先事項としている。」

★女性を労働力として積極的に活用するため、保育所を大幅増設する政策に取り組んでいる安倍首相。こうした動きについてワシントンポスト紙がかなり詳しくレポートしています

かなり長い記事なので3回に分けて紹介します。


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★2歳の娘を膝にのせて夕食を取る伊藤あゆみさん


No.1
「記事内容」

伊藤あゆみさんは自分のことをラッキーな人間だと思っている。

伊藤さんは現在会社勤めをしているが、子供を託児所に11時間預けなければならない。

娘を預かってくれる託児所が見つかるまで40件以上もまわる必要があったが、なんとか見つけることが出来た。

それに夫も勤務時間を減らしてくれている。いつもだと朝7時半に家を出て、帰宅するのは翌日の朝1時ごろになる。

伊藤さんが2年半前に第1子を出産してから職場に復帰出来たのは注目に値する。というのは、日本では、女性が第1子を設けてから仕事に復帰できる割合は38%に過ぎないからだ。

“womenomics”


安倍晋三首相はこうした状況を変えようとして“Abenomics” planを立ち上げ、労働市場に女性を大幅に増やそうと計画している。それが“womenomics”で、2020年までに第1子を出産してから職場復帰する女性の割合を55%にまで引き上げようとしている。

日本は世界第3位の経済大国なのだが、職場での働く女性の数では世界の中で最下位の方に位置している。

World Economic Forumが発表した経済、政治その他の男女格差を追跡調査したglobal ­gender-gap reportによると、日本は136か国中105位となっていて、タジキスタンやカメルーンよりも低くなっている。

女性が職場復帰出来ない大きな理由


日本の職場文化が大きな壁

日本の職場では長時間労働をよしとする風潮があり、1日18時間労働も珍しいことではない。それに男性従業員は子供の誕生日にも休みを取らないで普通に仕事に出かけていく。

それに加えて、女性は子供を出産したら3年間は家にいるべきだと考えている日本人が多いことだ。

しかし現実的に一番大きな問題は母親が仕事に出かけている間に子供の面倒を見てくれる人がいるかどうかということだ。

日本では3百万人以上もの母親が仕事に就きたいと希望しているが、保育所の不足などで働きに行くことが出来ないと政府では見ている。

日本には多額の補助金を受けている公立の保育所から年間託児料金が2万ドルかかる私立の保育所まである。

日本では託児所の不足が深刻化しており、「保活」という言葉も生まれたほどだ。
※「保活」-子どもを保育所に入れるために保護者が行う活動のこと

涙ぐましいほどの「保活」に取り組む親たち


母親は書類上夫と離婚してシングルマザーとなったり、労働時間数を少しオーバーに報告したりして保育所入所審査に有利に働くように努力する。

伊藤さんは第1子を出産してから16か月後に子供を預ける保育園を見つけた。我が子を預ける保育所が見つかったことにほっとしている。

妊娠していた3年前には昇進することが決まっていたが、今はそれがかなわなくても全然気にはしていないという。

No.2に続く

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Yokohama day care centers scramble to keep kids off waiting lists
(The Japan Times)


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